2012/05/04
いかに撮らないか。
Nikon D800E with Minolta STF 4.5/135
View On White
大して上手いわけでもないのに偉そうなことを言うのは憚られるのですが
こういうD800Eのようなハイエンドののカメラで写真を撮りながら思うのは
写真というのはいかに撮るかよりも、いかに撮らないかの方が大事ということ。
Nikon D800E with Minolta STF 4.5/135
View On White
多少ともユニークな写真を撮ろうとすると
順光よりも逆光、晴天よりも曇天、昼間よりも早朝や夕方、
立位よりも屈位や臥位など無理な姿勢、
標準よりもマクロや望遠や広角、
速射よりも長時間露光など、クリアーすべき問題は多い。
で、カメラがその要求に答えてくれるかどうかが重要なわけです。
Nikon D800E with AF NIKKOR 2.8/35-70
View On White
View with full size
キャパの小さなカメラは極端に品数の少ない回転寿司屋のようなもので、皿が回ってきたら兎にも角にも皿を取らなければならない。なにしろこれを逃したら次はいつ皿が回ってくるかわからないのだ。
そして皿をとったらネタが何であろうと食べなければならない。捨てるわけにはいかないのである。
これに対し品数の多い回転寿司屋では、目の前の皿をやり過ごしてもどんどん皿が回ってくるので焦って食べる必要はないし、皿を取ってみてネタが気に入らなければ捨ててもよい(いやもちろん写真の話)。
そしてこの、皿を取らない、皿を取っても食べないということを通じてですね、食に対する眼が涵養されていくんだと思うわけです。
Nikon D800E with AF NIKKOR 2.8/35-70
View On Black
View with full size
「写真はいかに撮るかよりも、いかに撮らないかのほうがはるかに重要である」
などと大した写真を撮っているわけでもないのに
偉そうなことを言って去っていく家元。
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このレンゲの花の存在感...DP-1でも輪郭はわりときれいに取れますが、この質感は出ないなあ。さすがはニコンのハイエンド。
返信削除ISATTさんありがとうございます。
返信削除いやお恥ずかしいです。ピントは甘いしフレアー被ってるし・・・。
いつまでたってもうまくなりませんが口だけは一人前です(( ´Д`)=3
昔は、フィルムをルーペで観ていたのに
返信削除モニターで等倍拡大すると、いろいろ粗が見えますね。
カメラが良くなりすぎて、、、
でも、このカメラは楽しいですね。
いかに撮らないかですか、
肝に命じておきます。
swingphotoさんありがとうございます。
返信削除Sigma DP1で撮っていた頃は何しろ撮れることが大きなテーマだったので
苦労して撮った手前なかなか写真を捨てられなくて困りました。
限られた条件でそのカメラの最大限の能力を引き出すというのも、撮影に付随する大きな喜びだと思いますが
ある程度キャリアを積んで自分の撮りたいものがはっきりしてきたら、足枷は少ないほうが良いのかもしれない。
撮れるかどうかという副次的な問題に煩わされないですむというのは
実はとても大切なことのように思います。
興味の対象がカメラなのか、写真なのかということも関係しているような気がします。
確かにカメラという物自体や操作感には抗いがたい魅力がありますし^^。
キャパの小さなカメラを使ってますが、(笑)
返信削除いかに撮らないかという部分に関しては共通してると思います。
解像力の高いマシンで撮られた画は目の保養になりますね。
次から次へと機材を投入できて羨ましい限りです。
matsuさんありがとうございます。
返信削除うーん、針の筵に座っている気分です(笑)。