2008/11/15

Flickrだよおっかさん

another world


僕は写真を撮ったらまずflickr(フリッカー)にアップロードして、そこからブログにHTMLコードを貼り付けています。
flickrというのはもともとカナダ人の夫妻が始めたそうで、今はアメリカのヤフーが管理している世界的な写真共有サイトです。

自分が撮った写真をパソコンのハードディスクに保存するかわりにオンライン上の仮想の写真倉庫に保管してもらうわけです。
今年の11月現在で30億枚(!)の写真がflickrにストアーされているそうです。

僕は去年の5月にここを利用し始めました。
最初は写真をアップロードするだけで右も左もわからなかった(英語だし)。
そのうちに自分の写真を見た人の人数がわかるようになり、見ず知らずの外人が英語で僕の写真にコメントを貼ってくれたり、それに英語で返事を書いたり、その人の写真を見に行って自分もコメントを書いたりするようになりました。

何度かそんなコメントのやりとりがあると相手が僕を知り合い(contact)として登録してくれるわけです。僕もその人を知り合いに登録する。
知り合いに登録すると僕達はお互いに新しい写真をアップしたときにすぐにわかる仕組みになっています。知り合いが徐々に増えてくると自分がアップした写真にすぐにいろいろコメントが付くようになるので楽しいです。

そのうちにGroupsというのがあるのに気が付く。Groupsというのは同好会みたいなもので、例えば僕だったらSigma DP1というかなりマイナー(笑)なカメラを愛用しているわけですが、このSigma DP1の愛用者のGroupが(4つも!)ある。自分がDP1で撮った写真をflickrにアップしたあと、それらの写真をこのグループに登録するわけです。あるいはマクロの写真が好きな人はマクロで撮った写真をマクロの愛好会のグループに登録する。登録すると同じグループに属する人たちからコメントがもらえたりするわけです。

このGroupsというのが実に無数にあって、数万人もの登録者を抱えた巨大なグループもあれば、2~3人だけのこじんまりしたグループもある。
変わったグループもいっぱいあって、ビーフステーキの写真だけがアップされている会や、アルミホイルでバニーガール風のウサギの耳を作ってそれをかぶった写真をアップロードする会や、自分の家の冷蔵庫の中身を写真にとってアップする会や、ホテルのルームキーだけを写真にとってアップする会や、機内食の写真だけをアップする会や、まあとにかくありとあらゆるグループがあります(なければ自分で作ればよい)。

それでそのうちに自分もいろんなグループに入って写真を登録するようになる。素敵な写真をアップすると勧誘が来るわけです。いろんなグループから、「おっ、その写真いいねー。どう?うちのグループに入らない?」と案内のコメントを貼ってくれる。
その中には「ウチはきれいな写真以外お断り!写真を登録したかったら紹介がいるもんね」というお高くとまったグループの仲間からお誘いの声がかかるようになります(僕は1年以上かかった(笑))。
flickrにはメチャメチャ凄腕の人たちが信じられないくらい綺麗な写真をアップしている高級サロンのようなグループがあって、そんなところにはなかなか入れないけど、そこそこ上手な人たちの集まりには誘ってもらえるようになるわけです。

そういう結構上手な人たちの集まりで高い評価を受けたり、グループに関係なくすごくいろんな人たちからいっぱいコメントをもらったり、fav(ファブ)っていう、あんたの写真はおいらの気に入ったというマークをいっぱい付けてもらうと、その写真はExplore(エクスプロアー)っていう場所に張り出されるわけです。

さて、このExploreですが、まあつまりflickrの優秀賞なわけです。
flickrには毎分約3000枚の写真がアップロードされる。
毎分3000枚ということは1時間で約20万枚、1日で約500万枚の写真が世界中からアップロードされてくるわけです。
Exploreに選ばれるのは1日に500枚。
つまり世界中からアップロードされる500万枚の中の500枚がExploreに選ばれる。

確率は500÷500万=0.01%
1万枚に1枚の確率です。

どのような基準でExploreが選ばれているのかは「秘密(笑)」になっています。
毎分3000枚ということは1秒間に50枚ですから全ての写真に目を通すことは不可能です。おそらくコメント数とfavの数が短時日にどれだけ増加したかで機械的に振り分けされているのでしょう。最終的に人の目の選択が入っているかどうかは不明です。
だからExploreというのは「いかに優れた写真か」ではなく「いかに人気があるか」で選ばれているわけだ。
どんなに素晴らしい写真をアップしても、みんなに知られていなければExploreに選ばれないし、それほどたいした写真でなくても一部の人たちに短時日にグッと人気が出れば選ばれる可能性が高い。

だから0.01%というとすごくむつかしそうだけど長くflickrをやっていて、いっぱいコンタクトを持っていて、いっぱいグループに入っていると割合自然に取れるわけです。僕のコンタクトは今90人ぐらいいますが、何十もExploreをもらっている人はたくさんいます。

僕の場合は今までに9回Exploreをもらいました。
去年の5月にflickrを始めて、最初にExploreをもらったのが今年の6月ですから1年以上かかっています。
そこから現在までの5ヶ月の間に8つもらった。
だから長くやればやるほどもらいやすくなるんだと思います。
みなさんがんばって下さい(笑)。
いや別にそれが目的じゃないけど、まあ、励みになります。

6 件のコメント:

  1. shinさんおめでとうございます!
    世界中の人と一枚の写真でつながっているんだなぁと思うと感慨深いものが有りますね。
    こんな新参者が生意気に言わせていただけるなら、否!言わせていただきます!
    絵画でも写真でも、作者にしかわからないこだわりや、ストーリーが有ると思うんです。
    それに作者の感性、その辿った道のりが作品におのずと表れると思うんです。
    そしてそれは見る側にも同じ様にあるわけですよね、
    それを受け止めた側は視覚から感覚へ、そして心へと…自分だけの物語を組み立てながらその作品を見る、そして感じるんだと……。
    この作品は受け止めた私たちに、さらに自分だけの世界観を持たせてくれる作品だなぁと。
    そしてそして、そんな作品が世界中の人の心に受け止められたなんて!
    ファンタスティック!shinさん!
    yam (感涙)

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  2. そういうことが繰り広げられていたなんて、素晴らしい!
    うーん、楽しそうだ。実に楽しそうだ。
    嬉しいですよねっ 
    読んで時間がたてばたつほど感動が(うるうる
    なんだか知らないけど、親のように嬉しい(どんだけ偉そうなんだよ
    これからも「無作為な作為」な写真を撮り続けてください(・∀・)b

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  3. おお、yamさんありがとうございます!yamさんにこんなふうに褒められると僕もぐっときてしまいました(涙)。
    うん、写真を通じてほかの人の心の回路と繋がることが出来るというのはすばらしいことですね。
    その写真も、むしろあまり考えずに撮った方が大きな回路が開くというのがまたおもしろいことです。
    この写真も山道をとぼとぼ歩きながら、「山道っていろいろあるようで何にもないんだよな。花が咲いてるわけでもないし。あーあ、今日も何にも撮れずに帰るのか。ああ、この先に池があったよな。池まで行ったら帰ろう。」なんて思っていたんですよ。それで池に着いたら、「あ。水面の枯れ葉が綺麗だな。」と。
    家に帰ってパソコンを見ながら、これは上下反対にしたらどうなるかな?
    うわっ。枯れ葉が空を舞ってるみたいだ。おお、これは、風の又三郎だ。」と。
    僕らの意図というのは本当に狭いものですね。

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  4. おお、とかげさん、ありがとー。
    なんだかね。自分でこの文章を読み返してみると、おかしいね。
    幼稚園児があめ玉をもらったときの日記みたいです(笑)。
    「無作為な作為」っていい言葉ですね。
    覚えとこ。...φ(・_・”)メモメモ

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  5. 自分の間違いに気付いて、眠れないのでまたきました。
    自分が言いたかったのは「無作為の作為」。
    日本語って難しいですね、微妙に違う。
    千利休の言葉です。おやすみなさい(笑)

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  6. とかげさん追伸ありがとうございます。
    無作為な作為じゃなくて無作為の作為。..φ(・_・”)メモメモ

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