カメラと万年筆。
どちらもおじさんの趣味としては定番です。
片方は写真を撮る道具。
もう一方は字を書く道具。
何の関係もないようだけど、それらを包括するカテゴリーがある。
それはインターフェイス。
日本語で訳すと「介在するもの」。
二つの世界の境界にあって、両者の間を取り持つもの。
異民族間の「通訳」。
人と人の間にある言葉や楽器。
人と地面の間で言えば「靴」
二つの世界が接触する面に存在して、一方の情報を変換して他方に手渡す仕事をする人やモノ。
カメラは外の世界と人の間に存在して、レンズで世界の光を変換する道具。
万年筆は内面の思いを外界に産み落とす通り道。
そのときインターフェイスに微妙なタッチを表現出来る許容があれば
より豊かなものをおたがいに交換することが出来る。
万年筆がボールペンより優れているのは
微かな思いの揺らぎをはからずもインクの濃淡が表現してしまうからでしょう。
もしパソコンのキーボードが打鍵の速度と強さを感知して
フォントの種類やサイズや線の太さを変化させることが出来たら
その時キーボードはピアノのように人の思いを表現する道具に変わるかもしれない。
まあ、それは単なる想像だけど
インターフェイスにこだわるようになったら名実共におっさんである。
と勝手な結論を書いてペンを置く。
定番は安定感があって、いいですね~^^よいご趣味と思います。
返信削除境界上の出来事といえば、いつ見ても感動するものがあります。
うちでは夜や休日にはアメリカのスポーツ中継が垂れ流し状態になっていて、
春夏はMLB(野球)、秋冬はNBA(バスケ)なので今の時期はNBAです。
狭いコートをイカツい大男が小さなボールを巡って駈けずり回るわけで疾走感と豪快さがウリみたいです。
でもそこでいつも感動するのは、バスケゴールに入れるべくボールを手から離す瞬間の丁寧さです。
ここで丁寧な仕事をすると得点となり、それまでの一連の動き全てが美しく完結します。
ボールがゴールに向かって空中に放たれる瞬間に、世界が転換する感じがします。
球切れの丁寧さは、バスケの美学だなあと思います。
境界上での丁寧さは職人の美学ですかね…。
最終の仕上げに誠実さを込めるのが職人かなあ。
そうそう「おっさん」の定義は、私が思うに「誠実か否か」です。
誠実を伴う人は、私にとっては「おっさん」ですw
shinさんはいつも、いいサーブを打ってくれますね~。
私はラケットに当てるのが精一杯ですがw
(……っと、いきなりテニスかっ)
cahier-bさんありがとうございます。
返信削除手の延長にあって手ではないもの。
手より遠くに届く探索子のように。
そこで行われる交渉ごとが僕らを幸せな気分にしてくれる。
単なる道具ではなくインターフェイスととらえることで
何だか愉悦を感じます。
まったく思索的でないコメントお許しを。
返信削除僕はiPod touchを使ってるんですが、
Speed Textというアプリがお気に入りです。
ご存知ですか?
全くの手書きメモなんですが、これが便利です。
手帳感覚で使ってます。
自分の書いた字が、そのまま保存されるので、急いでいるときは
こちらの方が僕には早く入力できます。
テキストデータには反映されませんが気になりません。
これもインターフェイスにこだわるおっさんのひとりごと。
要は、僕が若い皆様のように携帯で素早い文字入力が出来ないため....(笑)
t-s-wegnerさんありがとうございます。
返信削除僕も「FastFinga」と「手書きメモ」いうアプリを持っています。
でもせっかく買ったけどフリック入力の方に慣れてしまったのでほとんど使ってないんですよ。
宝の持ち腐れというか、猫に小判というか。
僕のiPhoneにはこういう買ったけどほとんど使っていないアプリがたくさんあります。
豚に真珠というか、馬の耳に念仏というか、あ、これは関係ないか(笑)。
さすが、なるほどな視点です。
返信削除意味の交換もできるし、一人で楽しむこともできますね。
カメラ・レンズ、、と組み合わせによって表現が拡がるのと、
ペン・ニブ・インク、そして紙、の組み合わせも類似性が高いですね。
そしてなにより、
そのようなキーボードがあったらぜひ使ってみたいです(笑
paradisさんありがとうございます。
返信削除鵞毛で触れるように消え入るようなタッチから鉄のハンマーを打ち下ろすようなタッチまで
盲人が杖で行く手をなぞるような慎重なタッチからスコールのような瞬速のタッチまで
広いダイナミックレンジを縦横に使って打つキーボードから生まれる多様な字面の美しさ。
そんなものはまだ生まれていませんよね。
僕が知らないだけなのかな。
あ、それが書道なのかな。