先日NHKのBSで白隠の水墨画の特集があった。
その中で細川前首相の祖父が所有していた白隠の書がこれです。
暫時不在(ざんじふざい)
如同死人(にょどうしにん)
少しでも油断があり修行する心が途切れたならば、それは死人と同じである。
と説明されることが多いようです。
でも僕はそうはとらない。
この漢文を英文に訳してみよう。
暫時 = a moment
不在 = absence
如同死人 = is as good as dead
Absent in a moment is as good as dead.
一瞬でもいなければ死人も同然。
そもそもあなたは今いるのかいないのか。
現実よりも脳の仮想現実が先行している時
私達は死んでいる。
さらにこれをもっと短くして
不在即死人
とする。
今を過去や未来に預けるものは死人である。
こんばんは、shinさん。
返信削除今日はさらに哲学的な考察で、so coolですね。
東洋的「行」の伝統が、ややもすると上から目線で訓戒的な解釈になってしまう
ケースが教育現場やメディアで多いのは、「やれやれ」です...
shinさんのように一度英訳してみてフィルターに掛けてみると、よりシンプルで
素手で捉まえやすくなったりしますね。大体「漢文」自体が外国語だし...
日本の教養主義(いまや死語!!)の偏向の弊害もあると思います。
私は英語も哲学も素人ですが、戦後日本の或る現代詩人(たぶん飯島耕一氏)が言った言葉、
「想像力は死んだ!、そして想像せよ!」
というアジテーションが私は今も大好きです。
いつまでもフレッシュで在りたいですね。
hiroshipsさんありがとうございます。
返信削除食べ物だけではなくアイデアも
生まれた時が一番新鮮だったんじゃないだろうか。
仏教もキリスト教も漢方も
時代を経るにつれてどんどん魔術になっていく。
どんどん古くなっていく。
生まれた時が一番フレッシュだったんだろうな。
切れば血の吹き出すような知恵。
それを蘇らせるためには
hiroshipsさんの言われるように想像力が大切なんでしょうね。
すみません、飯島耕一氏の言葉かどうか、
返信削除手元に資料がないので確認出来ませんでした。
もしかしたら、フランス・ダダイズムのタブラ・ラーサ(白紙還元)的メーッセージだったかな?
それともシュルレアリズム宣言あたりのアンドレ・ブルトン周辺だったかしら?
資料を全部処分した自分が悪いのですが、白紙還元しすぎたのかも知れません。
最近、初心に還ってもっと写真の勉強しなきゃって思い直し、
やっとロラン・バルトの「明るい部屋」なんかを
アマゾンに注文したばかりの私です。
そういう自分がいちばんアヤシいです、shinさん。
hiroshipsさんありがとうございます。
返信削除僕は『ゴドー』さえ読んだことはありませんが
上記の台詞はサミュエル・ベケットの『伴侶』の一節だそうです。
ググってみました(^_^)。
ベケット!? オレ、ぜんぜん違うじゃん!!
返信削除でも、すごくイカす言葉でしょ?(押し売り)
もしshinさんがクラスメートだったら「レポート貸せよ!」って
カツアゲしたであろう私です。
しかし飯島耕一さんの著書で読んだのは確かな記憶なので、
きっと引用だったのでしょう...(強情!)
知恵という賜物の定義にすっかり手垢のついた時代。
私にも今日の白隠の言葉、ありがとうです。
想像力は死んだ!、そして想像せよ!
返信削除大阪弁に翻訳すると
想像力はインデシマイハッタんや。あんた!想像しいや、あんじょう想像しなはれ~!
こんな感じですね。
想像力は死んだ!、そして想像せよ!
返信削除関西弁で意訳すると
想像力なんぞ誰ぞにボッタクラレたまんま、喰うた事あらしまへんがな!
今度はわてらがたらふく喰うてこましたる番やがな〜!!
リベンジやがな〜!! 生きろ〜! もっとワシら〜!!
こんな感じでもありますよね、shinさん。
過激やな~。参りました。とほほ。
返信削除あれ、さっき覗いたときよりヒートアップしてますねw
返信削除関西弁って楽しいですね。私は使いこなせないので残念だなあ。
shinさんの思考回路って、おもしろいですね~^^
英語に置き換える発想が楽しいです♪
さすが…、禅の道を志す人はストイックですね(汗)
24時間修行なのですね。
隙だらけの私なんて、ホントただのアホだと思いましたw
たぶん脳の半分くらいは現実を見ていないような気がする…。
ずいぶん昔に読んだ「赤毛のアン」は大好きなお話ですが、
(ギルバートに憧れていたww)
妄想少女のアンが、しばしば小さな声でそっと自分につぶやく
"imagination"という言葉が異国への憧憬と伴に鼓膜に?こびりついています^^
>今を過去や未来に預けるものは死人である
Mr.Rinzaiも、外に求めず現在の自分の中で探せ…と
しつこく喝を入れてますよね。楽しませてくれる人ですw
flickrで「?」となり答え合わせにきました。
返信削除最後の一文が素敵ですね、身にしみます。
人間、いったん(略)現在を失った時間体系の中に生き始めたら
これは死にいたる病というものである。
というあれにも似たものですね。
在る、というより為す、というものがヒトの生なんでしょうね。
>今を過去や未来に預けるものは死人である。
返信削除shinさんの素晴らしい現代語訳ですね。
今日は良い日でした。
cahier-bさんありがとうございます。
返信削除悟りたい人に修行をするなといってもやめないわけです。
でも臨済和尚は「どうすれば悟れるんでしょうか」と尋ねる弟子達に向かって
「今、ここで悟らなければ永遠に悟りなど来ない!」
と答えます。
悟りは修行の多寡によるのではない。
暴走する脳の堂々巡りから抜け出すには脳の電源スイッチをオフにするしかない。
その脳のスイッチがガチガチに固まっているから切れないのです。
臨済師は言う。
「今、ここでスイッチを切れ!」
弟子「どうやって切ればいいのでしょう」
臨済師「切れ!切るのじゃ!」
悟りを求めて悩み続ける弟子達の姿は
答えを探してうろうろ動き回る電気掃除機のようなものです。
動き回れば答えに行き着くと思っている。
答えは電源のプラグを抜くことにあるのに。
以前僕は自分のペンネームを「ココ・今岡」にしようかと思ったことがあります(笑)。
paradisさんありがとうございます。
返信削除悩みというのは脳の機能そのものであって
そこから抜け出すにはいったん脳のスイッチを切るしかない
あるいは自分の脳にはオン・オフのスイッチがあると知ることしかないのではないかと最近考えています。
これもスイッチが入っているから考えられることなんですが(笑)。
hiroshipsさんありがとうございます。
返信削除僕の難儀なリプライにおつきあいありがとうございました。
またよろしくお願いします(^_^)。
すごいことになってますね。
返信削除スルーしようと思ったんですが・・・。
我が家のワンコのことを思いました。
彼(オスです)には、「今」しかありません。
食べること、散歩に行くこと。
たぶん、それしか考えていません。
叱られても、褒められても、彼にはそれは一過性の事でしかないようです(たぶん)。
それに比べ「にんげん」は、ややこしい。
生きることに「解」を求め、さまよい、悩む。
あ~、まったく!ややこしい「いきもの」であります。
t-s-wegnerさんありがとうございます。
返信削除いやまったくね、こんなただのおっさんのひとりごとにみなさんを付き合わせてしまって申し訳ありません。
ありがたいことです。
それにしてもBlogger!
なんでもかんでもスパムフィルターにかけやがって、スパムじゃないっつってんのに!
みなさんに失礼じゃないか。それにおいらもひとつひとつ全部スパム解除しなくちゃなんないんだ。
こらー、そこの、えーと、Bloggerを管理してるアメリカのおっさん!聞いてるか-?
Do you hear me? Your spam filter is SUCK!!
頼むよ、ホントに。
えー、みなさんそんなわけでみなさんの貴重なコメントがすぐにアップされませんが
ちゃんと確認出来てますので安心してアップして下さい。