2011/06/22

心の澱

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View On Black

「朝起きた時から憂鬱な時ってあるでしょ?あれはどうしてかっていうと、朝が一番病気なんだよ。
肉体は夜が一番疲れているけど心が一番病んでいるのは朝。
朝が一番病気でね、働きながら一日かけて病気を治していくつもりで一日を過ごすわけ。
それで一番治って寝てね、翌朝起きたらまた一番病気なんだな」(昨日の僕のツイートより)

まるでスノーボールの中の粉雪のように寝ている間に澱がしんしんと降り積もり、朝起きたときに心が一番病んでいる。
ひとは働きながら一日かけて病気を治していく。
地震のあと床に散らばった本を一つ一つ棚に戻していくように、働くことや人と関わることで少しずつ心を治していく。
そしてすべて片付け終わって床に就く。
朝起きてまた床に散らかった本を片付ける作業を始める。
そういった繰り返しが、日々を生きていくということなのかもしれない。

なかなか眠る気になれなかったり、せっかく片付けようとしたのに日中によけいに散らかってしまうような出来事があったり、
到底一日では片付かないような沢山の澱を宿題のように毎日翌日に繰り越していかざるを得なかったり、
薬やアルコールの力を借りなければ眠れなかったりするのは
夜寝るまでに片付け終わらなかったからなのかもしれない。

6 件のコメント:

  1. すごくよく解ります。その通りだと思います。
    もう住むヒトの居なくなってしまった祖父の家のそこかしこに、
    何処からとも無く降り積もるホコリのように。
    関わるという事。
    自分をその本棚の隙間に合う大きさに整えて、
    その定位置であるはずの場所をかろうじて確保する。
    眠れない夜がようやく明けて、
    足許に寄り添っている犬が私を外に連れ出してくれるところから、
    社会性を一つずつまた最初から取り返してゆくようです。
    眠りの中では敵うはずの無い相手とやり取りしている。
    片付かない時は片付けずに、持ち越すことにしました。
    乗り越えられないものはいつまでも付き合うことにしました。

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  2. bouillonさんありがとうございます。
    おそらく生涯直接目にすることはないけれど
    目にしたら号泣してしまうような無形の宿題をみんな心の何処かに持っていて
    その空虚さをあやすようにしなければ眠りに就けない日もあるわけで
    それは年をとってもかわらないですね。

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  3. こんばんは。
    ひとつ前のエントリーで
    >撮らされてしまう。
    なんて、私の手元にあるshinさんプロファイルには存在しない
    「らしくない」コメントを拝見して、あれれ~と思っていたのですが
    かなりお疲れなのですね(汗)
    一日かけて治して、また夜中に降り積もる澱ですか…、
    こ、これはかなりのストレスなのではとお察しします(汗)
    いやはや、生きていることも大変なのですよね…。
    ほんと、そう思います。と、愚痴りたくなる前に退散です(笑)
    すっきりとパワー全開のshinさん写真を楽しみにしてますね^^
    と書きつつも…、このお写真も素晴らしいです!
    この落ち葉の細部の色の美しさに目を奪われました。

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  4. bouquet-nさんありがとうございます。
    僕は対象からの強い要求に負けてシャッターを押してしまうことがあります。いやいやながら(笑)。
    それが例えば満開の向日葵のように、非の打ち所のない花であればなおさら。
    あけっぴろげの単純なデザインだとこちらが気恥ずかしくなるし、
    花の方で「どふだ、まひったか!」というような大見得を切るような咲きかたをされちゃうと困ってしまいます。
    けっして「お疲れ」ということではなくて(笑)。

    bouquet-nさんは落ち葉の細部の色の褪せ具合を楽しむことの出来る妙齢の女性なのに
    人生の陰影を楽しんだり他者と暗渠を共有するスタンスはお持ちじゃないのかな?
    ちょっと残念です。いやきっとそういったこと表現するのははしたないと思っておられるだけなんでしょう。
    違ったかな(笑)?

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  5. こんにちは、
    初めまして
    swingphotoと申します。
    bouillon のところから辿り着きました。

    心の澱の話
    しみじみ感じ入ります。
    私にとっては、正にそうです。

    shinさんのプロフィールを見ていて
    私の人生とオーバーラップするところが
    非常に多くビックリしました。

    リンクさせて頂いてよろしいでしょうか?
    宜しく御願いいたします。

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  6. swingphotoさんありがとうございます。
    bouillonさんつながりですね。
    実は僕も以前たまたまswingphotoさんのブログを拝見したことがあって
    あれは去年の10月頃でしたがその時はswingphotoさんが5DM2で撮られたグランドキャニオンの雄大な写真に眼が釘付けになったのでした。
    ネットの世界って意外と隣合わせなのかもしれませんね。
    実生活でもswingphotoさんと意外なところですれ違っているのかもしれませんね。
    僕の方も遊びに伺わせていただきますのでこれからもヨロシクです。
    あ、リンクはご自由にどうぞ(^_^)。

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