2017/10/10
Gitzoの第一印象
GT2541EX(三脚)とGH2750QR(雲台)の組み合わせの第一印象を書き留めておく。
まず重さだが三脚が1.84kgで雲台が0.55kgなので合計2.39kg。
これまで使っていたベルボンの三脚は付属の雲台込みで1.85kgなのでほぼGitzoの雲台の分だけ重くなった勘定である。山中を歩き回ることを前提に考えればやはりこれは重いと言わざるを得ないが、三脚用のバッグに入れて背中にたすき掛けしてマウンテンバイクで現地まで行き、あとは手に持ってうろつく僕の行動様式からすればこの重さは一応許容範囲かと思う。
この三脚と雲台の組み合わせの印象を一言で言えば作りや手応えや操作感は全てVS-443Qよりもゴツくてしっかりしている分扱いづらいということになる。脚開閉のためのレバーが結構硬い。センターポールはVS-443Qのエレベーターよりもしっかりしている分操作は簡易ではない。なぜかといえば角度や回転の変更がベルボンの場合エレベーターのお尻の握りを一捻りするだけなのに対しGitzoのセンターポールでは固定ノブをクルクルひねって緩めなければならないからだ。またセンターポールをスライドさせるためのノブも緩めるためにクルクルひねらなければならない。雲台のGH2750QRも自由雲台の動きをフリーにするための大きなダイヤルをかなりクルクル回さなければならない。かなりクルクル回さないといけないのだ。繰り返しになるが。
これらGitzoにおける操作の煩雑さはシッカリしていることとのトレードオフであり、要は買う立場である我々が簡便さをとるかシッカリをとるかという選択を迫られているわけで、Gitzoはそのシッカリの最右翼であり、そこから簡便さに向けて他社の製品がいくつか並んでいるという構図だ。僕としては当初ここまでのシッカリ感を望んでいたわけではなく、幾つかの条件をクリアするための過程でこの製品を選択したのだが、選んでみてはじめて犠牲になった簡便さに思いを致すこととなった。この製品を買って満足するかどうかは、おそらく失われた簡便さを、Gitzoの「モノとしてのシッカリ感」や「外観の醸し出す物的エロス」や「Gitzoというオーラ」でもってクリアできるかどうか、この製品を使い込み熟達することで失われた簡便さに対する愛惜が小さくなるかどうかだろう。だが僕の場合おそらくヨドバシカメラで実物の使い勝手をあれこれ比較していたら、「うーん」とひとこと唸った末おそらくこの製品の購入には至らなかっただろう。
ではこの製品を購入したことを後悔したかというと、実はあながちそうでもない。現物を手にして「うーん」と唸ったことは事実だが、実はちょっと惚れてもいるのだ。それはおそらくこれまで主に手持ちばかりで撮ってきたSigmaのカメラで初めて真剣にカメラ固定を考えることになったdp0との出会いが大きいような気がする。僕はこのカメラを手にして「シッカリ」撮ろうと思ったのだ。その「シッカリ」とGitzoが呼応しているような気がする。
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