2018/12/16

winter comes

winter comes
Leica M10-P Summaron 28mm F5.6


去年の12月で仕事を退職してちょうど1年になる。辞めた当初はいろいろ夢が広がってわくわくしていたが、最近は「将来に対する漠然とした不安」(芥川)を感じている。誰しも老年期ともなれば死を考えない日はない。考えないまでもそれは通奏低音として常に静かに響いている。若い頃には若い頃なりの通奏低音として底なしの孤独と絶望が響いていたことを思えば、いつまで経っても人生というものは晴天快晴とはいかないものなのだろう。
それにしても先程書いた将来に対する漠然とした不安の原因として死以外に思い当たるものがあるとすれば、それは今朝ふと気がついたのだが「期限のなさ」に由来しているのではないかということだ。
働いていた頃は常に期限というものがあって、月や週、さらには日々の例えば夕刻までに仕上げなければならない仕事があって、期限がタスクの輪郭を作っていたように思う。翻って今の僕の生活を思えば期限がない。唯一の期限は死だが、期限がないことでタスクの輪郭がぼやけてしまっているように思う。だからどうすればいいというわけでもないのだが。













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