2021/04/10

ねじりん棒

 


SUN UPのアルミクイックバイス100。買ったのは2019年の2月だから2年前。
ま、一種の万力なんですが机や床の上に置いて気軽に使えるのと、オレンジのボタンを押し下げるとネジ棒をすばやくスライドできるのがセッカチな私にピッタリ。ところが数日前L型ブラケットを固定しようとしたら途中で締め付けネジ棒が空回りする。締めるとカクン、締めるとカクンでまったく締まらない。

うーん、そうですか。そうですよね。去年の暮から今年にかけてネジの加工でギュウギュウ締め付けて、もっと締まらないか!と親のカタキみたいに渾身の力で締め付けたのでネジ棒の受け側の歯がどうにかなってしまったんでしょう。オレンジのキャップをはずしてみたがどうも僕の手におえなさそうなので新しい万力を購入。


uyoyousというメーカーのアングルマシンバイス。クイックバイスが締め付け棒のお尻の握りをねじって締め付けるのに対し、これは古典的なハンドルを回すタイプなのでより強固に締め付けることができる。

さらにこの万力はその名の通り締め付け軸を0~90°回転して固定できる。クイックバイスを使いながら角度を変えられないもどかしさがあったのでこれは大きなポイント。材質はクイックバイスがアルミでこれは鋳鉄。重さもクイックバイスの1.5キロに対しこちらは8.2キロもあります。まるで黒い重戦車のような外観に一目惚れ。

いやオレはそんなモノ必要ないぞ!というアナタ。今まさにあなたが読んでいるのは何の記事ですか?関心がないとは言わせません。こいつを持ち上げたり下ろしたりすればダンベルに早変わり。持ち上げすぎてお腹が空いたらピーナッツの殻を割ったりできます。それから歯磨きペーストを最後まで使い切れずに悔しい思いをしてきたアナタもこのマシンを使えば今日からチューブの中身を残り一滴まで絞り出すことができます。ええ。もうチューブを切り開かなくてもいいんです。


さて、あとの憂いがなくなり壊れてもいいから(というかもう壊れてるので)気兼ねなくクイックバイスを分解できる。

問題はこのオレンジ色のキャップをかぶったロック棒(勝手に命名)、こいつがねじりん棒(右下の螺旋ネジ。勝手に命名)をロックできなくなった訳をあきらかにするにはこれを抜かなければならない。で、それにはねじりん棒を抜かなければならない。そこでねじりん棒を圧迫板(勝手に命名)に固定しているネジを抜く。



ねじりん棒が抜けた


抜けた穴から覗くとこんな感じ


ロック棒を固定しているネジを外す



これが見たかったロック棒の全貌だ!




「受け」部分の拡大図。5つのネジ山と4つのネジ谷が見える。オレンジの破線で囲ったネジ山が折れて、その破片が2番めのネジ谷にハマっている(ミドリの波線)。なるほど、これが空回りの原因だったのか。


ハマっているネジ山を除去


破片除去後。2〜4番のネジ山にもダメージが。


ねじりん棒やロック棒をグリースアップ



組み立て直したらしっかり締め付けることが出来るようになった。今後は軽作業はクイックバイス、がっつり締め付けるときは重戦車に働いてもらおう。
万力が、家に2つもあったっていいじゃないか。あ、固定式のがもう1つあったので正確には3個か(涙)。現場からは以上です。







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