峠に向かう山の小道を少し登ったところにキノコの群生地がある。今日は久しぶりにマクロで写真を撮ろうと思ってGFXにGF120mmを付けて出掛けた。山の小道は雨のあと小さな急流になっている。長靴を履いてザブザブ進んだが件の群生地にキノコは生えていなかった。うーん、残念。今年も不作か。実はおととしからここでキノコはほとんど見かけなくなってしまったのだ。
じゃあ代わりに苔でも撮るかとGF120mmに45mmのエクステンションチューブを装着しGFXをLeofoto Ranger LS-223Cという小型三脚に乗せて数枚撮影。もう少し何かないかなと小道から離れて少し林の奥に進むと落ち葉の中に小さな緑色のスポットが目についた。それは自然が作り出した苔玉だった。周囲の落ち葉ごと撮るためにエクステンションチューブを外し、試しに一枚撮ってみたら手前の苔だけにピントが合って苔玉の頂部から毛のように生えている蒴柄にピントが合わない。こりゃfocus stackingだなとCamRanger2をGFXに接続し、手前の苔を近位端にセット。続いて遠位端をセットするために奥に向かって徐々にフォーカスをずらしていくのだが途中まで進むと急にピントが飛んでしまう。何度か試みてようやく遠位端をセットして13枚撮影。ちなみにオプションで設定できるAdjustment Factorというのはコマあたりのレンズの繰り出し量の指標で、近位端と遠位端がセットされていればこのFactorの数が大きいほど撮影枚数は少なくなる。帰宅後Photoshopで合成したのが上の写真。なぜ途中でピントが飛ぶのか理由は不明だが試行錯誤の末カメラ側をマニュアルフォーカスにして近位端と遠位端をセットしたら上手くいくようだ(※)。
CamRangerを使わなくてもGFX自体でフォーカスBKT(ブラケット)が可能。
ドライブモードでフォーカスBKTを選択し、撮影メニュー→撮影
AUTOでは近位端と遠位端の設定はできるが撮影枚数は指定でき
マニュアルで設定できるのは近位端とステップ幅のみ。
マニュアルで撮るなら撮影枚数を数百枚にしてモニター画面で希望
一コマごとの距離はステップ数で設定できるがステップは距離では
GF120mmの最短撮影距離でステップ10で10枚撮影したら
1メートル離れた対象をステップ10で撮影したらコマ間隔は約1
つまり同一ステップにおけるコマ間隔距離は対象から離れる距離に
ステップ数を小さくするとコマ間隔は更に短くなる。
最短撮影距離で対象の幅が1cmならステップ10で約30ショッ
※→その後CamRanger2のFocus BKTを何度か使ったがうまく作動するときとハングするときがある。どんな条件でハングするか設定を色々変えて調べてみたが同一設定でもハングしたりしなかったりする。メインの目的がFocus BKTならCamRanger2はお勧めできないというのが今のところの結論。
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