2023/05/30
カメラをナニのようにぶら下げる
PeakDesignのプロパッドはガンベルトみたいにベルトの側面に取り付けるものだが、ベルトの尾錠を左に回してヘソのあたりからプロパッドをぶら下げる(これをチンベルト方式と名付けよう)
いいんじゃないかチンベルト。いや単なる思いつきだが。
ただ、男ならタマタマを守ろうとして腰を引き気味にするとか両手で局部を守るとか、そういった無意識の所作がカメラ保護につながる(笑)。それが証拠にレンズを付けたカメラをここにぶら下げるととても落ち着く。
それから私はいつもポケットに手を入れて歩くが、カメラがこの位置だとポケットに手を入れやすい。
ちなみにキャプチャはベルト直下でプロパッドに固定すべきだった。そのほうがナニのブラつきを抑えられるし。
追記:いやしかしこれだと四つん這いになったときにレンズが地面に当たってしまうし排尿のときにおちんちんが出しにくいしレンズがおしっこでずぶ濡れになってしまう。チェストストラップみたいな胸のあたりでぶら下げる方式を後日考えてみよう。
2023/05/29
Leofoto G4にレバークランプを付ける
Leofotoのギア雲台G4のノブクランプを外してSmallRigのレバークランプ2143(アマゾンリンク)を取り付けようとしたらG4のガイドと2143のガイド溝が合わない。G4のガイドの方が若干長い。そこでガイドの両端をヤスリで少し削ってアークを付けたらハマった。
使ったネジはM6の10mm
取り付け完了(こちらのサイト(リンク)を参考にさせていただきました)
で、なぜにレバークランプを付けたか。
僕はGFXに改造したVelbon BR-QというL型クランプを付けている(リンク)。
先日るり渓で写真を撮ったときのこと。片手にカメラを持って滑りやすい水流の岩場を動き回りながらとても危なっかしく感じた。せめて両手がフリーだったら。そうすれば姿勢が不安定になった時四つん這いでも身体を支えることが出来る。
ストラップだとカメラがブラブラするしカメラを三脚 に取り付けたときにストラップが邪魔。カメラを身体に固定したい。そのために例えばPeakDesignのプロパッドなどでカメラを腰からぶら下げるか。いやいや、せっかく苦労してVelbon BR-Qを僕好みのL型ブラケットに作り替えたというのにL型ブラケット使うのをやめるのか?しかし使用頻度のすごく少ない縦構図のために常時L型ブラケットを装着しておくのもどうなのか。
ということでいろいろ考えた末にPeakDesignのキャプチャを導入することにした。
以前アルカスイスタイプをやめてVelbonのQRAシステムを導入した経緯について記事(リンク)を書いたが、アルカスイスに戻るならせめてレバークランプ式にしたいと考えたわけだ。
でGFXにPeakDesignのキャプチャプレートを装着
じゃあL型ブラケットなしで縦構図をどうやって撮るのか。G4のヘッドを90°傾ければ縦構図にはなるがチルトができない。
そこでG4のノブクランプに1/4-3/8変換ネジ経由で
アルカプレートを装着
追記:SmallRigのレバークランプ2143じゃなくて最初からLeofoto PCL-60を装着すればそれで解決だった。PCL-60はレバー式でかつパンニングクランプなのだ。
PeakDesignのプロパッドを腰からぶら下げるために一工夫したのでそれについてはまた明日。
2023/05/26
広角マクロレンズの本懐
Laowa15mmマクロはレンズ前1cmくらいの昆虫とかキノコとか蛇とかを巨大にアップし周囲の森などを遠景にするというのが最もポピュラーな使い方だ。広角レンズは近くのものはより近く、遠くのものはより遠くにとらえるという特徴があって写真用語ではそれをパースペクティブ効果というがこのレンズはその特徴を最大限発揮したレンズと言ってよい。
で、僕もそんな写真が撮りたくて2015年にこのレンズを購入しこんな写真(リンク)を撮っていたのだが、実はこういう飛び道具系のレンズは飽きるのも早い。案の定僕も2年で売却してしまった。ではなぜそれを買い戻したかについては先日も書いたが(リンク)、最近僕は遠近感フェチである。たとえば上の写真はレンズ前10cm弱のジャゴケを手前に入れつつ中遠景の渓流を構図に入れたものだが実はこの写真も最初はGF20-35を装着して撮ろうとしたのだがパースが弱いのでLaowaに切り替えて撮った1枚だ。
GFXのGF20-35mmF4の最短撮影距離は35cmでワーキングディスタンスは21cm。風景撮影でなんの困ることもないスペックだが広角マクロを撮ろうとするととたんに厳しくなる。まぁ言い訳ばかり話してもしようがない。実は今回このレンズを買い直した最大の目的はこのレンズでパンフォーカス撮影してみようと思い立ったからだ。このLaowaのレンズは合焦部はシャープだがout of focusはちょっと汚い。そこで近・中・遠景の3枚撮ってHelicon Focusで合成すればきれいなパンフォーカスになるんじゃないかと。
それを試すべく昨日るり渓へ行って撮ったのが上の写真。クリックしてFlickrで拡大表示(※)してもらえばわかるがジャゴケの表面の微細なテクスチャが恐ろしいほど克明に描写されている。遠景のシャープさはGFレンズに遠く及ばないし辺縁の点像の流れは如何ともし難いが、2015年には考えもつかなかった方法でこのレンズに本懐を遂げさせることができたので僕は大いに満足している。
(※)PCでは等倍表示が可能ですがスマホやiPadではピンチアウトしかできないのでできればPCで御覧ください。
2023/05/24
自動巻とのつきあい方
最近仕事にORISを腕に巻いて出勤している。週に一度の出勤だから当然最初は止まっているのだが竜頭を巻かずに自動巻きで自然に動き出すに任せる。車が職場についてみると動いているのでそこではじめて時刻を合わせる。半日ほど働いて帰宅し腕時計を外してそのまま置いておく。翌朝起きて時計を見ると日付変更線を超えた夜中あたりで止まっている。針を午前9時に合わせて来週の仕事に備えるという流れ。
ORISを買ったのは2019年。買った当時は自動巻きという機構との付き合い方が分からず、時計が止まるということを受け入れられなかった。動いているのが当たり前という意識があった。かといってずっと腕に巻いているわけにもいかないからせっせと手巻きしていたら2020年に竜頭がロックして動かなくなった。スイス本社に歯車を取り寄せて僕の手元に戻ってくるのに3ヶ月かかった。それでも時計が止まることを了解できなかったので手巻きが駄目ならとワインディングマシンを購入し機嫌良くくるくる回していたら1年後に自動巻のローターが動かなくなった。また修理に出した。今度は1か月で帰ってきた。3年保証の期間内だったのでその時も無料で済んだがさすがに懲りて常時作動があたりまえという意識の呪縛を自ら解いた。
考えてみれば時計というのは仕事や人生の象徴のような立ち位置にある物件なのかもしれない。ひとは、特に男性は腕時計にありうべき自己イメージを投射する。ストップウォッチなどの三針で世界の時刻がわかるガチガチに機能満載な腕時計は人生でも最前線でフル稼働している人やそのような人でありたいと思う人のアイコンだろうし、日光や蛍光灯に数時間当てれば何年も場合によってはずっと止まることのないソーラー腕時計をしているひとはひょっとしたら人生という時間が有限であることを意識したくない気持ちの現われなのかもしれない。いや単に便利だからだ、何をしょーもない深読みしとんねんという声も聞こえてくるが。
僕がクォーツではなく自動巻時計を手に入れたのは退職して2年後だからいつまでも最前線でもないだろうという気持ちがあったからだが、それでも「時計が止まる」ということを受け入れられずせっせと手巻きしたりワインディングマシンを回していたのはまだ仕事や人生に未練があったからだろう。ようやく所ジョージさんのだいたい時計みたいなルーズな気分を手に入れることができたわけだがそれでも時には高機能な時計にあこがれたりもする。そういう憧憬も含めて人生はチクタク動いていく。
2023/05/18
Velbon BR-Q改造その後
以前Velbon BR-Qの改造について記事を書いた(リンク)。しかしアルミ板にBR-Qを取り付けるのにアロンアルファを使ったことが気にかかっていて、いやそれではあまりに弱い!もし三脚に取り付けたBR-Qからアルミ板が剥がれたらカメラごと地面に落下して破損するのは目に見えている。そこで今回はその補強工作を。
工作と言ってもBR-Qの底板と側板の底部にドリルで穴を開けてタップ切りして1/4インチネジをねじ込んだだけ。
さらに今回は懸案だったこの自作L型ブラケットの回転問題に終止符を打つためにT3の六角レンチのL字部分をカットしたものをアルミ底版に取り付けた。ハンダ付けしようとしたが基盤がなかなか温度が上がらなくてはんだが水滴状になってしまい失敗。やむなくゼリー状アロンアルファで固着。
あまりエレガントな解法ではないが一応良しとしよう。
2023/05/17
Nikon D850のフォーカスシフト撮影問題
Nikon D850のフォーカスシフトで枚数を撮ってPhotoshopやHelicon Focusなどで処理すれば深度合成することができる。ニコンのこちらのサイト(リンク)から「テクニカルガイド(便利な機能)」をダウンロードすればPDFの8ページ目からフォーカスシフト撮影のための具体的な手順を知ることができる。
だがあなたやわたしが初心者であろうと手練であろうと悩むのはステップ幅と撮影枚数だ。まぁキノコのような小さな物を撮るとしてステップ幅を1か2にセットしたとしよう。キノコの傘の手前から向こうまで何枚撮影すればいいのか。それは果たして10枚なのか100枚なのか。
それを知る手立てとして前述のPDFの19~20ページに60mmマクロや105mmマクロで撮る場合の参考枚数の表が載っている。
だが現場では被写体までの距離は20cmとは限らないし絞りももっと絞るかもしれない。何よりこの表を現場で見ようとは思わない。少なくとも私は見たくない。
要するにフォーカスシフト撮影をセットしたカメラで撮影された画像がリアルタイムで逐次液晶モニターで見ることができれば、あぁもうこの辺でOKだと。枚数を多めにセットしておいて適当な場面で撮影を中断できればいいわけだ。だが残念ながらD850のフォーカスシフト撮影では途中経過を知ることはできない。
試行錯誤の末にたどり着いたのは待機時間を6秒にすることだ。7秒以上は長すぎるし5秒以下ではモニターに表示される映像は出ないか瞬間だけだ。もっと他に良い方法があるのかもしれない。知っている人がいれば教えてほしい。
6秒。1分に10枚。100枚撮るなら10分だ。気長に待つか。
実はFujiのGFX50Sは撮影中経時的にモニター画面を見ることができる。GFX用のマクロレンズGF120mmF4を売却してしまったのでGFXでマクロを撮るときにはニコンのFマウントレンズが使えたらと思ってFringer NF-GFXという電子マウントアダプターを昨年末に購入した(eBayで6万円台)。このマウントアダプターはGFXでFマウントレンズを使う際にフォーカスシフトだけでなくAFやその他操作を受け入れてくれるし撮影情報も残るので非常に重宝している(4月26日の#535はFringerを介してGFXにマイクロニッコール60mmを付けてフォーカスシフト撮影したもの(リンク))。
2023/05/13
Laowa 15mm F4 Wide Angle Macroを買い戻す
Laowa 15mm F4 Wide Angle Macroは2015年に買って2017年に売ってしまったのを今回買い戻した(正確には買いなおすか)。
前回なぜ売ってしまったかというと当時はこのレンズをD800Eで使っていたのだが液晶モニターが固定式だったのでアングルファインダーでピント合わせせざるを得ずそれがとても苦行だったからだ(当時の写真はこちら)。
で、なぜ買いなおしたかというとそれはもちろんD850もGFX50Sもチルト液晶モニターで拡大表示してピント合わせが格段に容易になったこともあるがこちらのサイト(リンク)でこのレンズが意外に高解像だったことを知ったのが大きい。
今回ebayで手に入れたのもFマウント仕様だったので最初D850に付けて使ってみたがやはりGFXに付けて撮ったほうが圧倒的に高画質だ。GFXだと盛大にケラれるので35mmフォーマットモード。
上の写真はトゲトゲの光芒が出るようにf32に絞って撮っているがf8あたりで近・中・遠と撮って合成するつもりもあった。いずれをそれをやろうと思っている。そういうのが使っていた8年前には思いもつかなかった撮り方だ。