2022/04/18
2022/04/15
2022/04/10
2022/04/08
カタクリの魅力
晴れて暖かくなったのでカタクリも咲いているだろうと思って丹波清住のカタクリの里へ行ってきた。舞鶴若狭自動車道で1時間半ほど。着いたのが10時だったのでまだ花が閉じて眠たそうだったが11頃になったら花が綺麗に開いた。
D800Eにマクロプラナーを付けて撮ってみたがもう少し離れて撮るほうが被写体選択の自由があるのでGFXにカメラを変更。GF120mmでファインダーを覗いてみたがボケが硬いのでGF250mmに変更。
GF250mmは重くてデカくて取り回しに苦労するがやはりこういった被写体の場合望遠は絶対だなぁと実感しながらX1.4やエクステンションチューブを付けたり外したりしながら2時間ほど撮影。シャッター半押ししても実際にシャッターを切るのは400回のうち40枚ほど。納得できる写真はそのうちの4枚といったところ。
カタクリの面白いのは花自体は太陽を背にして咲くのに花弁の先が太陽の方にそっくり返っていること。
で、この花弁のUターンしている部分に後ろから太陽の光があたって透けた花弁がファンタジックに光る。このUターンの光ったところはシベの付け根の暗いところや花弁の先と豊かなグラデーションを生む。花がうつむき加減なのもまるで内省的な女性のシルエットを見るようだ。ただこういったことは撮っているときにはわからない。あぁいい写真が撮れたと思って、自分がその写真に魅力を感じた理由をあとでぼんやり考えていて気が付く。花にはいろんな花があって例えばひまわりやサクラのような平面的な花は立体感がつかみにくいが、バラやこういったユリ科の花のような3次元的な花は光の加減でとても表情豊かな写真を撮れる。そう考えてみると花は擬人的なポートレートか。
いやいや、カタクリの魅力をそんな風に限定するのはどうなんだ!テメーは偉そうに講釈しているがカタクリにはもっといろんな魅力があるしいろんな撮り方もあるぞ!というお叱りの声も聞こえてきそうなので今日はこの辺で。
2022/04/07
目からウロコの吊り下げ法
そろそろ春めいてきたしカタクリなんか撮りに行きたいなと思ってTwitterで検索していたらある人が三脚のセンターポールの下端に取り付けたカメラでカタクリを撮っていた。
地面スレスレを吊り下げで撮る場合三脚穴で吊り下げるのでカメラは逆さまになる。しかしそのカメラはなんと正立していたのだ。その撮影風景をよく見たら彼はまずカメラ底部の三脚穴にL型ブラケットを装着し、そのブラケットの側面に別のL型ブラケットを繋げることでコの字型にし、それをセンターポールで吊り下げていたのだ。
うーん、なるほど!なんと頭のいい方法だ!僕はこれまで地面スレスレで撮るのにああでもないこうでもないと試行錯誤し、一度吊り下げ法もやってみたのだが逆さまのカメラは使いづらいと感じてケージを使う方向へ進んでいったのだ。
【僕の悪戦苦闘リンク集】
- 地べた三脚計画(リンク)
- 自由雲台改造計画(リンク)
- 逆さ吊り失敗編(リンク)
- アームこだわり反省編(リンク)
- ホットシューで吊り下げ編(リンク)
- 三脚座で吊り下げ編(リンク)
- ロングプレート改造編(リンク)
- 自由雲台かませ編(リンク)
- ギア雲台かませ+再びアーム編(リンク)
- ケージ導入編(リンク)
- 短い三脚編(リンク)
- とんでもないことになってる編(リンク)
- UNIQBALLでケージ吊り下げ編(リンク)
まぁ最近は地面スレスレ写真を撮る頻度も減って手持ちfocus stackingでお茶を濁したりしているが、しかしこのL型ブラケットをコの字型につなぐ方法は以前の僕のやり方より遥かに簡単だし重いケージを持参しなくてもあらかじめカメラにL型ブラケット装着しておいて吊り下げ撮影がしたくなったら別のL型ブラケットをつなげばいいだけなので軽くてしかも簡単だ。
それから彼が吊り下げで使っていたVelbonのUT-3ARという三脚(リンク)はいわゆるトラベラー三脚で、このタイプの三脚は折りたたまれた三脚を反転して使うのだが吊り下げで用いる場合は畳んだ状態でセンターポールからカメラをぶら下げて用いる。こういう三脚が一本あってもいいかと思って他社のも含めあれこれ品定めしてみたが僕のGITZOエクスプローラーでオフセンターポールを下向きにしたら同じ姿になった。うーん、灯台下暗しとはこのことか。それでアマゾンで1,180円のブラケット(2本組)(リンク)を注文したのが届いたのでさっそく組み立ててみた。
アルカスイス互換のクイックリリースプレートをL型ブラケットの裏側からネジ締め
こんな感じ
ギア雲台に装着
オフセンターポールを下向きにして使うというコロンブスの卵的発想
追記:
吊り下げずに地面スレスレ撮影する方法を新たに思いついた記事はこちら(リンク)
2022/04/06
2022/04/05
#347
先日仲間4人とお花見に行ってポートレートを400枚ほど撮影。75枚選択しそのうち55枚を調整し仲間内のSNSにアップした。
撮影に夢中になってその場で気付かなかったがあとで見返してみたらGFレンズで撮った写真は一枚もなかった。9割以上がD800E+Nikkor 85mm F1.4Gで残りはGFX+レンズベビーのベルベット85で撮ったもの。ベルベット85はF2.8位まで絞るとニッコールの85ミリとほぼ互角の写りをするがMFなのでどうしてもニッコール優先になってしまう。
それにしてもGF63mmとGF120mmを持っていったのにぜんぜん使わなかったのはちょっとショック。それだけニッコールの85ミリが良かったということだが。
2022/04/01
Nikon D800E再登板
GFXのアスペクト比4:3はD800Eでは選べないが5:4を使ってみたらいい感じだ。
レンズはD800E再登板のために入手したAF-S Nikkor 85mm F1.4G。
最近ひょんな成り行きでポートレートを撮る機会が増えた。今までマクロや景色ばかり撮ってきた僕にとってはまったくの別世界。撮影のたびに新たな発見がある。例えば女性を美しく撮るにはどうすればいいか、具体的には光をどう味方につけるか、Photoshopで人の肌合い、特に色合いを生き生きと魅力的にするには現像パラメーターをどのように操作すればよいかなどなど。
レンズについてはできればポートレート用にGF80mmF1.7やGF110mmF2などを使ってみたいが今はどうにも手が出ない。
それでマウントアダプターを介して他社のポートレート用レンズ、特に85mm F1.4のコシナツァイス、コンタックス、Sigma、Canonなどの中古をいろいろ物色しているうちにふと、あれ?Nikonのレンズならマウントアダプター不要でAFも使えるし、GFXと二台体制にすれば現場であれこれレンズをとっかえひっかえする手間やリスクがなくなる。防湿庫で眠っているD800Eにも再び日の目を見させることができるというのもSDGs的に時宜にかなっている(笑)。おお!なんといういい考えだと我ながら感心し、PHOTOYODOBASHIのバレエシューズを履いた少女たちの足元を撮った写真のタイトルページ(リンク)をひさびさに見て、ああそうだった、当時このレンズが欲しかったが20万円以上もして手が出なかったことを思い出した。
それで某所で中古品を探したら8万円台で良品が出ていた。当時の半額以下。うーむ、ついにその日が来たかと感慨深く感じながら購入ボタンを押した。

久しぶりのD800Eは流石に10年使ってきただけあって操作は流れるようにスムーズ。気に入らないショットをその場でサクサク削除できる(ゴミ箱を二回押すだけ)のも気に入っている(GFXは一旦画像確認ボタンを押してから削除ボタンを押さなくてはならない)。SDカードからの取り込みもGFXと比べてファイルサイズが小さいのでずっと短時間で終わるし現行のAdobe BridgeやCameraRawやPhotoshopの加工もD800Eに対応していて何の問題もない。
以前はこのNikonで色の調整に苦労したがCameraRawで調整のコツを掴んだし、ヘタクソな写真をあれこれいじってなんとかするという長年の経験が最近ようやく実を結んできた気がする。そしてそれがD800Eで撮った写真も自分の好みに持っていける自信につながって再登板となったわけだ。いやー、感慨深い。(やっぱりダメだと投げ出すおそれは十分あるが)。