2021/12/31
2021/12/30
2021/12/29
colors of the season
今日は修理から帰ってきたGF120mmF4でマクロを撮りに行こうと寝床で思った。その前に朝食だ。3ヶ月ぶりにバナナヤマイモジュースを再開したが最初ジューサーが動かなくて中身を深皿に入れ替えたりあたふたしてしまった。驚いたことにヤマイモジュースを飲んだらすぐに便意をもよおしてまるで腸がびっくりしたみたいにジェットのように泥状便が噴出した。すごい威力だ。
すっかり便意がおさまる前に着替えて写真散歩に出掛けた。フードにパーマセルテープをしっかり巻いて、今日初めてGF120mmF4にフードを付けて写真散歩に出掛けたがこれがよかった。フードがレンズの保護になる。だいぶ汚れたけど。それと今日はCamRanger2を使わずにカメラ本体のフォーカスBKTで撮影した。とてもうまくいった。行きしなに撮った松ぼっくりも帰りにほとんど手持ちだがフォーカスBKTしてみたが帰宅後Photoshopで合成したらとてもうまく合成してくれる。驚いた。三脚でガッチリ固定しないと合成はうまく行かないと思っていた。昼はお蕎麦とシュウマイ。夕食はカニクリームコロッケ。まるがいなくなった養老孟司先生の鎌倉散歩番組を観た。ヒトの壁の編集風景など。
2021/12/28
Lamy Dialog3の洗浄法
あらかじめことわっておきますがこれは簡易的な洗浄法です。僕のようにしょっちゅうインクをとっかえひっかえ万年筆ライフを楽しんでいるひとにとっては短時間で洗浄が終わるというメリットがあります。
ペン本体からペン芯を抜き出してコンバーターを外します
ニブの先端を親指と人差指でつまんで
引っ張りながら慎重に左右にスイングします
初めてのときはなかなか外れません
ニブを傷めないように焦らずゆっくり慎重に
外れました
洗面台へ持っていってニブを水洗い
落ちにくいインクカスは歯ブラシで
万年筆の洗浄で愛用しているブロワーです。プラチナの万年筆インククリーナーキットに付属しているスポイトでもいいですが、強くジェット噴射すると洗浄が短時間で終わるのでカメラ用のブロワーを使っています。アマゾンで「カメラ ブロワー」で検索するといろいろみつかるでしょう。これ(リンク)なんかが使いやすいかもしれません。
このブロワーを洗面台に張った水に沈め、中の空気を押し出して水で満たします。それから中軸のお尻からコンバーターの差込み口方向にブロワーの先端をあてがって、水中でブロワーを握りしめて中軸内のインクを力いっぱい吐出させます。一般的な万年筆はこれでよいのですがDialog3は中軸の側面にスリットが開いているので、上の写真のように親指と人差指でスリットを塞ぎながら吐出させなければなりません。ブロワーのジェットが強ければ中軸内のインクを勢いよく吐出させることができます。手が小さく力が弱い女性ではちょっと難しいかもしれません。予備のコンバーターがあればそのお尻をはずすか切るかして中軸に装填し、そこにブロワーの先を差し込んで噴射すればよいでしょう。何度もブロワーでジェット噴射してインクの残りを出し切ったらティッシュで拭って組み立てなおして終了です。Dialog3に限らずほかの万年筆も僕はだいたいこの方法で洗浄しており、顔料インクを使ったあとやドライアウトした場合はプラチナの万年筆インククリーナーキットを使います。
繰り返しますがこれはあくまで簡易的な洗浄法です。しっかり洗いたければ一晩以上水に浸けておくなどの方法をお勧めします。また今回Dialog3のニブを外して洗浄しましたが一般的な染料インクではニブを外す必要はないかもしれません。
あー、なんだか気を使うなぁ。そう。万年筆愛好家はみな一家言あるひとが多いので記載にはとても気を使うのです。ええかげんなことを書くな!というお叱りの声も聞こえてくるので今日はこのへんで。
2021/12/23
Lamy Dialog3のペン先乾燥問題
僕はLamy Dialog3を2本持っている。1本目は7年前に買ったパラジウムでもう1本は2年前に買ったピアノホワイトだ。ニブの太さはどちらもB。それぞれに違う色のインクを入れて、パラジウムでしばらく書き込んだら休憩して今度はピアノホワイト再び書き始めるという使い方。
それでピアノホワイトの首軸の先を水に沈めてお尻から息を吹き込んでみたらシャッター部分からのエアー漏れはないがクリップの付け根から泡が出てきた。
このDialog3というペンは軸を捻るとシャッターが開いてペン先が繰り出されるのだが、この操作に連動してクリップが浮き沈みする。ペン先を格納するためにシャッターを閉じるとクリップが浮いて胸ポケットにさしやすくなり、書き始めるためにシャッターをあけるとクリップが沈み込むという仕組みだ。よく考えついたものだ。ネットで検索しても内部構造の見取り図が見当たらないのでどういうカラクリかわからないがうまく作り込んだものだと感心する。しかしこのギミックがDialog3のアキレス腱かもしれない。クリップを浮き沈みさせるためにわずかとはいえクリップの付け根に隙間ができるからだ。Lamyよ技に溺れたか!?
クリップ部分の拡大写真。Aの左とBの左にクリップを支える柱状のものがある。この柱状のものが軸をひねるたびに上下する。だから上図の矢印のあたりに空気の漏れる隙間があるに違いない。
そこでAの右とBの右の隙間に細く切ったセロテープを挿し込んで貼ってみたり、隙間にオイルを塗ってみたりしたが空気の漏れは止まらなかった。
じゃあこの隙間そのものを埋めてしまおうとゼリー状アロンアルファを塗ってみたがダメだった。それで一旦あきらめて半年ほど経ったが、気を取り直して固まったアロンアルファをきれいに除去してから、そうか、ゼリー状ではわずかな隙間に入っていかないから普通の液状のアロンアルファならうまくいくかもしれないと考えてAの右とBの右の隙間に液状のアロンアルファをそれぞれ1滴ずつ染み込ませたら、なんと直後からエアー漏れがなくなり、そして以後僕はペン先乾燥問題から開放されて現在に至る。
じゃあこの方法を他のひとに勧めるかといえば微妙だ。クリップがペン軸本体に固着して可動性が失われクリップとして使えなくなるし、(これはちょっと考えにくいことだが)もしアロンアルファが軸の内部の歯車に染み込んでしまったら軸の回転機構がダメになってしまうだろう。だから、いやもう、ええねん!どないなってもええから問題を解決したい!メルカリで売れんでもかまへん!というひとは(僕は責任をもたないけど)トライしてみてください。健闘を祈ります。
さて、おそらくLamyとしてはこのペンの複雑な機構に伴う根本的な問題をきっと把握していると思う。世界中である一定数のペン先乾燥にまつわるクレームが、Lamyのもとに届いていると思う。シャッター機構だけで充分優れているんだから、クリップを連動させようなどと考えなければよかったのだ。おそらくLamy内部でもこの問題は何度も話し合われて、クリップ基部の隙間を別のパッキンに変更しようとか、いやもうクリップ機構はやめて改良版を出そうという意見も出ていただろう。しかしおそらくこのペンを開発したフランコ・クリヴィオ氏が首を縦に振らなかったのだ。「あのクリップの浮き沈みをシャッターの開閉に連動させるのにワシがどれほど苦労したと思ってるんだ!ああ、今でも思い出す。夜更けのお風呂でワシはまどろみながらあの機構を思いついたのだ。あれこそまさに悪魔のひらめきだ。いやーイカン!イカンイカンイカーン!クリップをやめるなど、ワシは断固反対だ!(あくまで想像です)」。
しかしクリヴィオ氏も寄る年波には勝てなかったのか、コロナ騒ぎのどさくさでスタッフが押し切ったのか、クリップのないLamy Dialog CCがもうすぐ発売になります。
延期が続いている本品の発売はいつになるかわからないし(※)旧Dialog3の値崩れに誘惑されるひとも多いと思うが、乾燥問題のリスクを避けたいなら今しばらく辛抱してCC発売後の評価を待ったほうがいいかもしれない。
※→2021年7月の段階では海外ですでにプレオーダー受付が開始されているようです。
2021/12/08
ギア雲台G4のクランプをVelbon化する
間違いだらけの買い物を繰り返している私だがそのなかで珍しく当たりだったのがLeofotoのギア雲台G4だ。とても愛用しているのだがそんなG4にも私との相性の点でちょっとした問題がある。具体的にいうとそれはアルカスイス対応のクランプ。私はG4のクランプにカメラやレンズのプレートをスライドインさせるのが苦手で、特に重い望遠レンズなどではプレートの突端をクランプの入り口にあてがうのに手間取ることが多い。
スライドインが苦手ならクランプのノブをいっぱいに緩めてカメラやレンズを載せてノブを締めればいいようなもんだがいっぱいまで緩めるとノブをグルグル回さないといけないし、グルグル回してみたら実はハマってなくてカメラを落っことすという危険もある。アルカスイスは各種機材取り付けの汎用システムで業界のスタンダードだしキチンとハマればがっちり固定できて理想的だがもうすこし脱着が簡単だったらなぁと私なんかは思う(®橋本治)。
じゃあそのG4のクランプをノブ式からレバー式に換装すればいいではないか。実際そうされている方がこちら(リンク)。うーん、これはスマートだ。これはいい!しかしこのパンニングクランプもレバーでロックする前にスライドインさせないといけないという点ではノブクランプと変わらない。
要するに私はアルカスイスのプレートをクランプに挿し込む際の、クランプの間口の狭さがいやなのだ。それに比べると以前から愛用しているベルボンのQRAシステムはよかった。QRAのメスはシューベース、オスはクイックシューと云うが、ベースにシューを斜めに差し込んで抑えればパチンという音とともにレバーが回転してロックが掛かる。アルカスイスのようにプレートの挿し込み口を探る必要はなくノブやレバーで締める必要もない。装着とロックがワンタッチなのだ。外すときはレバーを反時計回りに回せばシューが浮き上がる。あぁ、やはりこれこそが私が望んでいるリリースシステムだ。
それならG4のトップをベルボン化してしまおうと考えた私はこういう製品をネットで見つけた(リンク)。ふむふむ。なるほど。これをG4に乗っければいいんだね。しかしそういえばウチにもベルボンの使っていない自由雲台があったな。
この雲台からシューベースを取り外して使おう
雲台の基部をバラバラに分解してボールの中を走っているM6ネジを外して最後に金槌でシューベースをパコンと叩いて分離成功
シューベースを裏返してヤスリでケバを削ってM6だったネジ穴にタップで1/4インチネジ穴をあける
手近なアルカプレートをねじ込んで
G4のアルカスイスクランプに装着して完了
うまくいって気を良くした私はSmallRigのL型ブラケットもベルボン化してしまおうと考えた。縦位置用側面はブラケットの1/4インチ穴にQRAプレートを装着するだけだが底部にはブラケットをカメラの三脚穴に固定する1/4インチネジがはまっている。これを外してシューを取り付けるには
シューのネジを固定しているリングを破壊してネジを外し
ホームセンターで買ったw1/4インチ 長さ25mm 48円也の六角ネジを差し込む
ところが六角ネジの頭がシューの底部からわずかにはみ出していることに気付き
ネジの頭をヤスリで削って、これをシューとブラケットに挿し込んでカメラの三脚穴にねじ込んでみたがグラグラしてしっかり固定できない。んんん??どういうこと?はっきりしたことはいえないがつまりこういうことか↓
ネジ穴のある3者はこういう状態
ネジを回すとシューもブラケットもカメラも上向きの力がかかり、ネジには下向きの力がかかる。もし3者が一体で隙間がないなら問題はないが相互間に隙間があることで、シューとブラケット、ブラケットとカメラの間の寄せ合う力に不均一が起こり、ネジがカメラを引き寄せようとする力が弱まってしまう。そしてこの現象はおそらく介在するモノが増えるほど顕著になるだろう。あくまで想像だが。
だからブラケット部分のネジ山をなくしてしまえば3者間の相互作用を減らせるだろう
作業開始
完成
締め付け成功
横構図
さてこれで終了かというと実はベルボンにはこういう商品がある(リンク)。このブラケットは縦横いずれもがクイックシューになっているのでそのまま雲台のシューベースに取り付けることができるのだ。すでに述べたように私はGFX50専用のSmallRigのL型ブラケットを使っていて固定力抜群だがちょっと重くてしかも先程の工作でこれに2つのシューが付いて更に重くなる。そこで試しにこの製品を注文してみた。
加えて私が買ったBR-Qは取り付けベースをQHD-53Qのシューベースにあてがって押下してもパチンとロックしなかった。シュー固定レバーが十分回転しない個体だったのだ。そこでVelbonの親会社のHakubaに送って別品を送ってもらったが結果は同じだった。仕方がないので上図矢印の薄いステンレス金具(底面と側面にそれぞれ2個の合計4個)を取り外したらパチンとロックできるようになった。同じ症状の方がおられたらお試しを。
追記:
ホームセンターで買ったネジをキサカのネジ(リンク)に変更(ネジ頭の丈が低いので出っ張らない)。さらにSmallRigのL型ブラケットのネジ穴をヤスリで研磨してネジ山をなくすことでキサカのネジのネジ山を研磨せずに挿入固定できるようにした。