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2023/04/28

撮影時にどこにピントを合わせたかがわかるLightroom用フリーソフト

 


例えば絞って遠景・中景・近景と三枚撮ってあとでソフトで合成してパンフォーカス写真を作ると。いつもその順番で撮っていれば問題はないが場所を変えて何枚も撮っていると後で見返したときに、あれ?この写真のピントはどこだ?といういうことになる。それで撮影したときのフォーカスポイントがわかるソフトがあったらいいなと思って探したことがあったがそのときは見つからなかった。今日たまたまGFX関連のFacebookを見ていたらそんなソフトを紹介している人がいたので早速インストールしてみたらうまくいったので紹介。

それがこちらのサイト(リンク)。
右上の緑色の「Code」→Download ZIP→ダブルクリックで解凍
フォルダーの中の"focuspoints.lrdevplugin" を "focuspoints.lrplugin"に名前を変更
→Lightroom Classicを開けてファイル→プラグインマネージャー→追加
→さっきのfocuspoints.lrpluginフォルダーを選択して終了。

インストールが終わったらライブラリでフォーカスポイントを知りたい写真をクリック
→ライブラリ→プラグインエクストラ→Show Focus Point

対応するカメラ機種にGFXは入っていなかったが紹介してくれたFacebookのひとはGFX 100Sで撮った写真に対応していると書いているし僕のGFX50Sも使えた。またこのフリーソフトは結構歴史のあるソフトみたいでネット検索すると10年近く前の記事もヒットするからいかがわしいソフトではないだろう。

追記:ファイル形式はRAWはすべて対応していたがfocus point情報が失われたTIFFファイルは解析できなかった。こちらのF.A.Q(リンク)には以下のように書かれている。

プラグインは、画像のメタデータに使用されているフォーカス ポイントに関する情報が含まれている場合にのみ、フォーカス ポイント情報を表示できます。通常、RAW 画像とインカメラ JPEG (カメラによって生成された JPEG) には、必要な情報が含まれています。そのため、カメラから直接ダウンロードした画像を操作する場合、見栄えがよくなるはずです。ただし、Web サイトで見つけることができるほとんどの JPEG には、通常、必要な情報が含まれていません。また、Lightroom を使用して独自の画像の 1 つを JPEG としてエクスポートする場合、Lightroom は必要なフォーカス情報を取り除きます。つまり、Lightroom で生成された JPEG はプラグインで使用できません。
一般に、RAW 画像と JPEG 画像の両方がある場合、RAW はカメラによってのみ作成された可能性があるため、信頼性が高いと見なすことができます。




2023/01/14

深度合成用ソフトの紹介


#507

この写真は山茶花の手前から枝の向こうまで25枚撮影してPhotoshopで深度合成したものだ。右の2枚の花弁は問題なかったが左の山茶花の2枚の花弁の合成が上手くいかずボケた領域が残った。仕方がないのでボケていないショットを使って手作業で部分合成した。この作業はかなり手間と時間がかかった。



上図の3箇所をみてもらうとわかると思うが凹んでいる場所が合成から漏れてボケている。
おそらく手前から遠方に向かってなだらかに傾斜している場合は問題ないがお椀のように凸凹凸の組み合わせ構造の場合両端の凸を追いかけてそのあいだの凹を取りこぼしてしまうのだろう。

実は以前にこの問題に出くわした際にHelicon Focusというソフトが海外でよく使われていることを知った。そこで今回そのデモ版をダウンロードして使ってみた。
インストールの過程でAdobe社のDNG Converterのインストールを求められる。これはカメラメーカーによって異なるRAWファイルを共通のDNGファイルに変換するソフトだ。各カメラメーカーのRAWファイルをそのままHelicon Focusに入れることは出来ない。このソフトで一旦DNGに変換してからHelicon Focusに入れる必要があるということなのだ。
しかしCamera RawやLightroomで色調整してTIFF保存したものをHelicon Focusに放り込む方が実際的かもしれない。
追記:Lightroom Classicで合成したい複数ファイルを開いてレタッチしたあとプラグインのHelicon Focusで合成するのが一番簡単だった。


右のPhotoshopの合成で問題のあった凹の部分は左のHeliconの深度合成ソフトではきれいに合焦を拾っている。

実はこのソフトは2017年にデジカメWatchで紹介されている(リンク)。また顕微鏡写真を撮る人達の間では結構ポピュラーなソフトらしい。
僕のようにPhotoshopとHeliconで比較しているひとのサイトの日本語訳はこちら(リンク)。処理速度もずいぶん速い。
実際使ってみてもらえばわかるが手順はすごく簡単(動画のリンク)。
より詳しい説明サイトの日本語訳はこちら(リンク
こちらの日本語訳もよければ(リンク
Heliconのサイトはこちら(リンク)。
このソフトで深度合成した写真をみんながアップしているFlickrはこちら(リンク)。

高価だがPhotoshopの深度合成に手を焼いているひとにとっては価値のあるソフトだと思う。









撮影風景



2021/10/24

画像をカンバスサイズに合わせる


#255
Fuji GFX50S GF32-64mm F4








GF32-64mmF4の初ショット。中央・左右の3枚をパノラマ合成し左右をトリミングしたら3:2よりわずかに横長になったので以前アップした「カンバスを引き伸ばす」(リンク)のやり方で上下を少しだけ引き伸ばしたのが上の写真。
その記事の4番目の行程「ツールバーの長方形選択ツールを選択し画像を取り囲む」というのが面倒で、カーソルでドラッグしなくても画像を選択する方法があるはずだと思っていろいろやってみたら見つかったので書いておく。

  1. 画像とは別に希望のサイズのカンバスを新規に作る
  2. 画像をコピーしてカンバスにペースト
  3. 貼り付けたレイヤーを右クリックして「描画ピクセルを選択」(※)
  4. Ctr+T
  5. Shiftキーを押しながら引き伸ばす
  6. 画像を統合

追記:このほうが簡単↓
  1. メニューバーのイメージ→カンバスサイズ→サイズ変更し別名保存(閉じずに!)
  2. 元画像を開く
  3. 元画像をCtr+Aでコピーして別名保存画像にペースト
  4. レイヤーを右クリックして「描画ピクセルを選択」(※)
  5. Ctr+T
  6. Shiftキーを押しながら引き伸ばす
  7. 画像を統合
なぜこのほうが簡単かというと元画像のカンバスサイズをもとにしてカンバスを広げられるから。


※→レイヤー全体ではなく目玉マークの右の画像のアイコンだけを選択し右クリック!







2021/08/21

カンバスを引き伸ばす


DSCF1218A2A1C0
Fuji GFX50S Carl Zeiss Distagon T* 18mm F3.5


昨日の写真はN橋の下からカメラを下流に向けて撮ったものだが、これは橋から100mほど下流に三脚を立ててカメラを上流に向けて撮ったもの。
DistagonはGFXで撮ると四隅がケラれるので35mmフォーマットモードで撮影。
35mmフォーマットモードはGFX本来の画像サイズより結構小さくなる。どれくらい小さくなるかというと



GFX本来のアスペクト比の3:4→画像ピクセル6192x8256(上図黒四角)
35mmフォーマットモードの2:3→画像ピクセル4512x6768(上図白四角)
比率でいうと、横73%、縦82%、面積60%の縮小

D800Eを使っていた頃は横3:2縦2:3の比率に慣れていて、たまにマイクロフォーサーズで撮ると4:3というアスペクト比に戸惑ったものだが、最近はGFXの4:3や縦構図の3:4がとても好ましく思える。だからGFX+Distagonで35mmフォーマットモードで撮ると、特に縦構図では縦長すぎて違和感がある。
じゃあ35mmフォーマットモードで撮った写真を横に引き伸ばして3:4にしてみたらどうだろう。


上図のグレーの部分が引き伸ばされた領域
4512x6768ピクセルが5076x6768ピクセルになって、横幅1.125倍で1割ほど横長になった寸法だ。1割なら引き伸ばしによる違和感は少ないと考えた。
じゃあ実際に引き伸ばしてみよう。

画像をPhotoshopで開いたあとの具体的な手順は
  1. メニューバーのイメージをプルダウンしてカンバスサイズを選択
  2. 幅を4512pixelから5076pixelに変更してOK
  3. すると両サイドに白枠が現れる
  4. ツールバーの長方形選択ツールを選択し画像を取り囲む(※)
  5. キーボードのコントロール+Tで画像の変形が可能になる
  6. シフトキーを押しながら左右の枠をカンバスサイズまで広げる
これで完成だが、これじゃわからん!というひとのために一応動画も貼っておく(解像度が悪いのはご容赦を)。右下のマークを押すと拡大表示される。





で、そういった工程で完成したのが下の写真


#217
Fuji GFX50S Carl Zeiss Distagon T* 18mm F3.5


横に引き伸ばすだけじゃなくて縦横をGFX本来の6192x8256ピクセルに引き伸ばしてみたのが下の写真


DSCF1218A2A1C0W
Fuji GFX50S Carl Zeiss Distagon T* 18mm F3.5


この2枚の画像イメージは見た目ほとんど変わらない。むしろ下のほうがいいか。今後Distagonで撮った写真はカンバスサイズ引き伸ばしを積極的に使うことになりそうだ。


※→この行程が面倒だと感じたヒトはこちらを参照




2021/03/06

カラーバランスを調整する



 Photoshopのレイヤー操作にだいぶ慣れてきたので今日はカラーバランスの調整について書いてみます。例えばこの画像。



シシガシラという種類のサザンカです。中央の花弁ではわかりにくいですが周辺の花弁を見ると紫っぽい。その眼で写真全体を見ると紫がかっていいるのは一部ではなくその他の領域もなんとなく紫っぽい。

そこで試みに花弁の辺縁が色の三原色ではどのような構成なのかを調べてみましょう。ブラウザーのFirefoxにColorZillaというアドオンを入れると画面上の任意の場所の色味を調べられます。これで紫っぽい花弁をチェックすると


このような結果が出ました。たしかに紫色ですね。で、これはRGB表示なのでこの数値をげんちゃんの配色テスターというサイトでCMYに変換するとこのようになります。

シアンが3%、マゼンタが45%、イエローが0%、キートーンが38%という結果でした。花弁のこの部分はマゼンタが主体だったわけです。
以上は確認のための行程です。これがわからなくても以下の作業に支障はありません。


では本題のPhotoshopでのカラーバランス調整を行ってみましょう。
メニューバー→レイヤー→新規調整レイヤー→カラーバランスを選択します。





するとこういうアラートが出るのでOKをクリック



レイヤーパネルのプロパティにカラーバランス登場


この3つのバーの三角矢印を左右に動かすことで画面の色調が変化します。適当に動かしてみれば色の調整の要領がわかると思います。
今回は先程のチェックでマゼンタが強いことがわかっているので真ん中のバーをグリーン寄りに移動させ、ややイエローを強くし、わずかにレッド寄りにしてみました。



これで完成です。紫がかっていた全体が自然な色調になりました。
今回はカラーバランスだけを調整しましたが、追加でレベル補正やトーンカーブや露光量などをいじることができます。例えば「明るさやコントラスト」を加えたければ


カラーバランスの右の白抜きアイコンをクリックしてから右クリック


「選択範囲にマスクを追加」を選んで


メニューバーのレイヤ→新規調整レイヤ→
明るさ・コントラストを選択

レイヤーパネルに明るさ・コントラストが登場
あとは好きにいじってください


プロパティをレイヤーに変更するとこの画面になるので塗りを100%から例えば50%にすれば加えた効果を半分にすることができます。これを0%にするか、もしくは左端の目玉のマークをクリックすれば加えたレイヤー効果なしの状態を見ることができます。レイヤーの選択をカラーバランスに変えても同じです。
最後にメニューバー→レイヤー→「画像を統合」して終了。

以上です。今回は画面全体に新規調整レイヤーを施しましたが、例えば花の部分だけカラーバランスを調整したければ最初に花の部分を選択して上記の行程を行えばよいわけです。ただしなげなわツールなどで花を選択して作業すると、選択領域と非選択領域との境界線が目立ちすぎるので、クイックマスクモードにしてブラシツールの硬さを50%以下、たいていは0%で対象を塗り込んで選択しています(このへんのことがわかりにくければご要望があれば記事にします)。
以上いつまで経ってもPhotoshopの入り口でやっさもっさしている素人のPhotoshop講座でした。

追記:グレーカードでホワイトバランスを設定してから撮影すればよいのでは?という声も聞こえてきます。そうですよね。今度グレーカードを買ってやってみよう。
追記2:トーンカーブを用いた色かぶり補正についてはこちらのサイトが素晴らしい。







2021/02/23

Nik collectionのブラシツールの使い方


#122
Sigma DP1 Merrill


三脚を積極的に使いだしたことで
SigmaのDPシリーズの出番が増えた
DP Merrill の1,2,3とdp0 Quattroの4台で昨日山へ
今日はDP1 Merrillの一枚をアップ↑

そして今日Nik collectionのブラシツールの使い方が
ようやくわかったので覚え書き的に書いておこう




Google版のNik Collectionには
Analog Efex Pro 2
Color Efex Pro 4
Dfine 2
HDR Efex Pro 2
Sharpener Pro 3 for RAW
Sharpener Pro 3 for Output
Silver Efex Pro 2
Viveza 2
の8種類のフィルターが入っている
このうちHDR Efex Pro 2を除く7種類で
ブラシツールが使える

今Color Efex Pro 4の「彩色」フィルターで
ブラシツールを試してみよう↓

「彩色」を選択してブラシをクリック


するとほどなくこのようなアラートが表示されるので
OKをクリック


Selective Toolの「適用」をクリック


レイヤーパネルの彩色のレイヤーの
右側の黒いアイコンをクリックして選択
(↑これが長年わからなかった)




背景色が描画色の前面になっているのを確認し
「彩色」の効果を出現させたい領域を
ブラシツールで塗る



椿の周りを全部ブラシで塗ったので
最初黒かったレイヤーパネルの「彩色」が
椿の部分を残して白くなっている
これはつまりマスクされていた「彩色」が
ブラシツールでマスクが消されて
背景の「彩色」が姿を現したということ
あとは画像を統合して終了





2021/01/24

Photoshopでゴミ取り


ブログに機材の写真などをアップする場合、床の上で撮影するとあとで画像のゴミ取りに苦労する。別に床に置かなくてもカメラの写真を撮ってみたら撮っている時には気付かなくても意外にほこりまみれでこれまたあとで画像のゴミ取りに苦労する。Photoshopのスポット修復ブラシツールでチマチマゴミ取りしてもゴミが多いときはどうしたらいいだろう。最近この問題に一応ケリが付いたので覚え書き的に書いておく。

上の写真が床のカーペットの上でそのまま撮ったもの。下の写真がphotoshop処理後
この場合ゴミ取りというよりなめらかな壁のような背景に仕上げてみた

まず元画像をphotoshopで開く



この場合機材はぼかさず背景だけをぼかしたい。選択ツールにはいろんなものがあるがここではクイック選択ツールを使ってみよう。クイック選択ツールを選んでオプションウインドウの「被写体を選択」をクリック

すると雲台部分だけが選択されたので

オフセンターポール部分もクリックして追加

次にメニューバーのレイヤー
→レイヤーマスク
→選択範囲をマスク

するとこうなる


次にCtr+Jでレイヤー0のコピーを作る

メニューバーのフィルター
→ノイズ→ダスト&スクラッチ

すると「ダスト&スクラッチ」ウィンドウが開く。このウィンドウでゴミ取り操作をする。パラメーターは「半径」と「しきい値」の2つ。半径の意味は簡単だ。これはどれくらいの大きさのゴミを取りますか?という意味。しきい値というのは「ゴミとしての資格レベル」。どういうことかというと白地に黒い点があれば誰でもゴミと認識するが白地に薄い灰色の点があればゴミと認識しにくい。ゴミをゴミと認識するためにはゴミとその周囲との濃度差が大事になってくるのだが、しきい値というのは「この濃度差(レベル)以下はゴミと認めない」という値のこと。この値が大きければ黒白がかなりはっきりした濃度差のあるものでさえゴミとして処理されない。つまり大抵のゴミは生き残れる。処理しないのと同じなので元の画像に近くなる。この値が小さければほとんどのものがゴミ扱いされて除去されるので全体がボンヤリした画面になる。使い方としてはゴミのサイズに応じて半径を小さくし、ボンヤリしすぎない程度にしきい値を下げるか、ゴミが姿を表さない程度にしきい値を上げる

このケースでは半径を68pixel
しきい値をレベル24にしてみた。
背景のカーペットの目地が消えてのっぺりした。

すると黄色矢印のところに黒い影が現れた。これは少なくともこの場所に関してはこのしきい値がむしろ小さかったからだ。どういうことかというとしきい値が小さいことでphotoshopは「あ、この角の部分はゴミなのですね。ゴミならぼかしますね」といってここにありもしない影を付け加えたのだと思われる。私はこの部分だけ「ダスト&スクラッチ」のレイヤー効果を消したいと思った。私は系統立ててphotoshopを勉強するということをしてこなかったのですべて試行錯誤しながら新しいやり方をマスターする。この、一部にレイヤー効果をかけてしかもさらに一部分だけレイヤー効果をキャンセルする方法がずっとわからなかったのが今日ようやくそのやり方が分かった。それがとても嬉しかった。その方法は以下の通り

画面右下のレイヤーパネルの下端に並ぶ小さなアイコン、その左から3番めの「レイヤーマスクを追加」ボタン。これを押すとブラシツールでレイヤーの効果を消せる。そのことは以前から知っていて利用していたのだが、今回その操作をしてブラシツールでなぞってもただ黒いペイントがされるだけでレイヤーの効果を消すことは出来なかった。その謎が今日解けた。

「レイヤーマスクを追加」ボタンを押すとこのようなプロパティパネルが現れる。デフォルトでは黄色の矢印の右隣のベクトルマスクが選ばれており黄色の矢印の方をクリックするとプロパティがレイヤーマスクに変わる!

あとはツールバーの下から3番めの「描画色と背景色の入れ替え」が描画色になっていることを確認しブラシツールを選択し、このケースでは不透明度を87%くらいにして

ブラシでなぞる


そしてレイヤーパネルのレイヤー0の右側をshiftキーを押しながらクリックすると

マスクされていたGITZOが姿をあらわす

最後に画像を統合して終了






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