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2020/07/25

What Is There To Say?

 

 

そとは雨だしコロナだしと思い、昨日眼鏡のツルを磨きながらBill Evansのアルバム"Everybody Digs Bill Evans"を聴いていたらこの曲が心に刺さった。

What Is There To Say? 直訳すれば「これ以上何を語ることがあるだろう」。
調べてみるとこれはブロードウェイのコメディ「ジーグフェルド・フォリーズ」のために書かれた曲らしくて、作曲はVernon Duke、作詞はE.Y.Harburg。書かれたのは1934年。
歌詞も見つけたので例によって意訳してみた。

What is there to say
もう言葉はいらない

And what is there to do
ただいるだけでいい

The dream I've been seeking
永くさすらい探し続けた

Has practically speaking come true
夢がかなったのだから

 

What is there to say
言葉は意味を失い

And how will I pull through
放浪は終りを告げた

I knew in a moment
虚ろだった私の心を突然溢れさせたもの

Contentment and wholement, just you
それはあなた

 

You are so lovable
愛を奪い

So livable
孤独を奪い

Your beauty is just unforgivable
私を奴隷にする

You're made to marvel at
私にとってあなたは

And words to that effect
言葉の意味そのもの

 

So what is there to say
何を語ろう

And what is there to do
おこないの果てに

My heart's in a deadlock
あなたは私を囚え

I'd even face wedlock with you
私はあなたを囚える

 

You are so lovable
愛を奪い

So livable
孤独を奪い

Your beauty is just unforgivable
私を奴隷にする

You're made to marvel at
私にとってあなたは

And words to that effect
言葉の意味そのもの

So what is there to say
何を語ろう

And what is there to do
おこないの果てに

My heart's in a deadlock
あなたは私を囚え

I'd even face wedlock with you
私はあなたを囚える

 

 

 

2019/08/15

She Came in Through the Bathroom Window





She came in through the bathroom window
風呂の窓から入ってきたのは
Protected by a silver spoon
ええとこのお嬢
But now she sucks her thumb and wanders
今じゃ文無し放浪娘
By the banks of her own lagoon
銀行にも見放されてる
Didn't anybody tell her?
教えてあげるやつはいなかったの?
Didn't anybody see?
誰も気に留めなかったの?
Sunday's on the phone to Monday
日曜が月曜に告げ口し
Tuesday's on the phone to me
火曜が僕に知らせてきたことを
She said she'd always been a dancer
「私ずっとダンサーだったの」
She worked at fifteen clubs a day
「日に15軒もクラブを掛け持ちよ」
And though she thought I knew the answer
「あなたなら答えを知ってると思うんだ」
Well, I knew what I could not say
ああ知ってるよ、秘密だけどね
And so I quit the police department
それで僕は警察署をやめて
And got myself a steady job
もっとヤクザな仕事についた
And though she tried her best to help me
彼女は精一杯僕の役に立とうとしたけど
She could steal but she could not rob
ちょろまかしはできても強奪は無理だった
Didn't anybody tell her?
教えてあげるやつはいなかったの?
Didn'tanybody see?
誰も気に留めなかったの?
Sunday's on the phone to Monday,
日曜が月曜に告げ口し
Tuesday's on the phone to me
火曜が僕に教えてくれたことを 
 
 "She Came In Through the Bathroom Window"
the Beatles from their 1969 album Abbey Road.
Written by Paul McCartney and credited to Lennon–McCartney.
 
 
The Beatles 最後のアルバム "Abbey Road"。
B面の名曲に次ぐ名曲のラッシュ。
この偉大なバンドが崩壊しながらけたたましい火花を放って奈落へ落ちていく姿は何度聞いても慄然とする。
そのB面の中ほどで現れるのがこの曲だ。
娘がバスルームの窓から入ってくるという、ファンタジックでサイケデリックでエロチックでコケティッシュなイメージ(どんなイメージやねん)。
でもちゃんと歌詞の意味を考えたことがなかったので訳してみることにした。
えっとですね、この世には三度の飯よりビートルズみたいなひとがいるので、ビートルズの訳詞をするというのはとてもリスクを伴う行為なんです。
ぜんぜんちゃうやん、アホちゃうか、ええかげんなことを書くな、何も知らんくせにというお叱りはごもっともです。
もう最初から謝っておきます。この訳詞は間違っています。あなたが正しいです。だからほっといてくださいね。
 
と防御線を張っておいて自論を述べます。
みなさんご存知のようにこれはビートルズのファンの女性がポールの家に忍び込んだ事件をヒントに書かれた曲です。
Wikipediaにはこう書かれています。

McCartney said the song was inspired by Apple scruffs (dedicated fans who hung around outside the Abbey Road studio, the Apple Corps offices, and the individual homes of the Beatles), who broke into McCartney's St John's Wood home. Diane Ashley says: "We were bored, he was out and so we decided to pay him a visit. We found a ladder in his garden and stuck it up at the bathroom window which he'd left slightly open. I was the one who climbed up and got in." She then opened the front door to let the others in. The scruffs also stole a number of photographs in addition to clothes. Another Apple scruff, Margo Bird, remembers being good friends with McCartney – she would often take his dog for walks – and later got a job at Apple Corps. She says that she was asked to retrieve a photograph of his father Jim, which she did.

(拙訳)ポールによればこの曲は当時ポールが住んでいたSt John's Wood homeに忍び込んだアップルのグルーピーにヒントを得て書かれたそうだ。(屋敷に忍び込んだ一人である)Diane Ashleyは「私達は退屈していた。ポールはそのとき外出してたので私達はちょっと彼の家にお邪魔しようと思ったの。私達は庭にはしごを見つけた。ポールはいつもバスルームの窓を少しだけ開けてたから、はしごをバスルームの窓にたてかけて私は侵入した」
彼女はそれから正面玄関の鍵を開けて他のメンバーを招き入れた。彼女らは写真を数枚と衣類を盗んだという。
別のグルーピーだったMargo Bird(ポールの友達であり、しばしばポールのかわりに犬の散歩をし、のちにアップルに就職した女性)は当時を思い出してこう述べている。「ポールから彼のお父さんの写真を取り戻してほしいと頼まれたわ。それ盗んだの私なんだけどね」
 
 で、歌詞に移ります。
She came in through the bathroom window
(これはそのままですね)
Protected by a silver spoon
「ええとこのお嬢」
(英語には銀のスプーンをくわえて生まれてくるという言い方があって、それは裕福な家の生まれであることを意味しています)
But now she sucks her thumb and wanders
「今じゃ文無し放浪娘」
(しかし今彼女がチューチューしているのは銀のスプーンではなく親指ですから貧乏だと)
By the banks of her own lagoon
「銀行にも見放されてる」
(ええとこのお嬢だったときは銀行(bank)もいい顔をしていたけれど、今彼女は沼のほとり(bank)に住んでいる、というので銀行にも見放されていると訳しました)
Didn't anybody tell her?
教えてあげるやつはいなかったの?
Didn't anybody see?
誰も気に留めなかったの?
Sunday's on the phone to Monday
「日曜が月曜に告げ口し」
("A is on the phone to B"はAがBに電話で話しているということでしょう?)
Tuesday's on the phone to me
火曜が僕に知らせてきたことを
She said she'd always been a dancer
「私ずっとダンサーだったの」
She worked at fifteen clubs a day
「日に15軒もクラブを掛け持ちよ」
And though she thought I knew the answer
「あなたなら答えを知ってると思うんだ」
(この「答え」というのはたぶん「私は落ちぶれて貧乏になっちゃったけどあなたならお金儲けの方法を知ってるんでしょう?」ということか)
Well, I knew what I could not say
ああ知ってるよ、秘密だけどね
And so I quit the police department
それで僕は警察署をやめて
And got myself a steady job
「もっとヤクザな仕事についた」
(steady jobというのはカタギな仕事という意味ですよね。でもそもそも警察官をカタギじゃないというのは反語です。だからここの本意はたぶんヤクザな仕事のことでしょう。そしてそれは自分のやっている音楽活動のことを揶揄しているんだと思います)
And though she tried her best to help me
「彼女は精一杯僕の役に立とうとしたけど」
(音楽活動はボロ儲けのヤクザな稼業だが、ポールの家に忍び込んで盗みをするのも同じような「盗み」行為じゃないかと)
She could steal but she could not rob
「ちょろまかしはできても強奪は無理だった」
(音楽活動のボロ儲けとチャチな盗みじゃ規模が違う)
Didn't anybody tell her?
教えてあげるやつはいなかったの?
Didn'tanybody see?
誰も気に留めなかったの?
Sunday's on the phone to Monday,
日曜が月曜に告げ口し
Tuesday's on the phone to me
火曜が僕に教えてくれたことを
 
 というわけでこの曲は女の子が僕の家に侵入してチャチな盗みをしたけれど、僕たちはもっとアコギな稼ぎをしてるしな、というポールの自虐的なユーモアを歌ったものかもしれないし、いやそうじゃない!彼女はチャチな盗みをしたけれど、僕たちはファンの心を盗むというもっと大胆な盗みをしてきたんだという意味かもしれませんね。
「そんなしょーもない訳聞きとうないわい!というお叱りの言葉もなくご静聴誠にありがとうございました」(®人生幸朗師匠)
 
 
 
 
 
 

2019/01/12

イパネマの娘

Olha que coisa mais linda
     Look at (that) more beautiful thing
     あのとびきりきれいな姿をご覧
Mais cheia de graça
     more filled with grace
     神の恩寵に溢れたあの姿を
É ela menina
     She is a girl
     その娘はやってきて
Que vem e que passa
     who comes and pass over
    (僕を見ずに)通り過ぎる
Num doce balanço, a caminho do mar
     in a sweet swing, (on) the path to the sea.
     海へと続く道を スウィートにスイングしながら

Moça do corpo dourado
     Young lady of shining body
     まばゆい肢体を持つあの娘
Do sol de Ipanema
     of the sun of Ipanema
     あの娘はイパネマの太陽
O seu balançado é mais que um poema
     Her swing is more than a poem
     その揺れて歩く姿は詩以上だ
É a coisa mais linda que eu já vi passar
     (And is) the beautiful thing I've never seen before.
     僕がこれまでに見たどの情景よりも美しい

Ah, por que estou tão sozinho
     Ah, why am I so lonely
     ああ でもなぜ僕はこんなに寂しいんだろう
Ah, por que tudo é tão triste
     Ah, why is everything so sad
     ああ なぜすべてがこんなに悲しげなんだろう
Ah, a beleza que existe
     Ah, the existing beauty
     ああ 息づく美としての彼女
A beleza que não é só minha
     The beauty which is not only mine
     僕のものではなく
Que também passa sozinha
     which too, pass-by lonly
     誰のものでもなく一人で去っていく彼女

Ah, se ela soubesse
     Ah, if she could have known
     ああ もし彼女が知っていたら
Que quando ela passa
     when she pass-by
     彼女が通り過ぎるときに(私の目には)
O mundo sorrindo se enche de graça
     the world is smiling and filled with grace
     世界が恩寵に満たされて
E fica mais lindo
     and is more beautiful
     より一層美しくみえる
Por causa do amor
     because of love.
     (それは彼女に対する)愛のせいだということを

ポルトガル語題: Garota de Ipanema、英語題: The Girl from Ipanema
作詞:Marcus Vinícius da Cruz e Mello Moraes
作曲:Antônio Carlos Brasileiro de Almeida Jobim

1962年のジョビンの名曲イパネマの娘を原詞のポルトガル語から英語と日本語に訳してみました。
彼女はとても美しく魅力的だけれど、彼女を見ていると寂しく悲しくなるのは彼女がまだ僕や誰かと愛を交わしていないから。そして傍らを彼女が通り過ぎるとき(僕の彼女に対する愛情によって)世界が輝いて見えるということを彼女に知っていてほしかった。
という趣旨の曲です。まだポルトガル語を独習して1年なので訳し方におかしなところがあるかもしれません。また英語訳は逐語っぽくしましたが日本語訳は意訳であることをご了承下さい。

この曲はゲッツ/ジルベルト盤(YouTubeへ飛びます)で大ヒットし世界的なボサノバブームを巻き起こしました。
ジョアン・ジルベルトの妻のアストラッドが歌う"Tall and tanned and young and lovely"はモラリスの歌詞をノーマン・ギンベルが英語に置き換えたもので、イパネマの海岸を若い女性が軽やかに歩く様子が歌詞の音感から伝わってきますし、アストラッドのつたない英語の発音が渚を歩く少女のうぶな感じを引き立てているように思います。

しかしWikipediaのイパネマの娘の項目では「英語詞も、モライスの原詞を意味の上では追っているものの、格調はやや劣るきらいがある」とされており、またこちらの英語のサイトでは"The Girl From Ipanema" Lyrics May Not Mean What You Think(イパネマの娘の歌詞はあなたが思っていたようなものではないかもしれない)としてギンベル自身の以下の発言を取り上げていました。
"It's the oldest story in the world... The beautiful girl goes by, and men pop out of manholes and fall out of trees and are whistling and going nuts, and she just keeps going by. That's universal."
拙訳:世界中おなじみのシーン。美しい少女が通り過ぎると男たちはマンホールから飛び出したり木から落ちたり指笛を吹いたり興奮したりする。でも彼女は知らん顔して通り過ぎる。それは万国普遍のイメージ。

万国普遍かどうかはわかりませんが確かにハリウッド映画では定番のシーンですね。
ただやはり原題の詞の世界とはちょっと違う気がします。大筋はそのとおりなのですが原詞は作者の内面の驚き、切なさ、憧れをひそやかに歌っている印象です。


DSCF4005




追記:
ギター練習ももうすぐ1年。練習曲をスキップして今はこのイパネマの娘にチャレンジしていますが弾き語りまではあと半年ぐらいかかりそうです。
そうだ、歌いやすいようにカタカナも付けておこう。

Olha que coisa mais linda
オーリャキコイザマイスリンダ
Mais cheia de graça
マイスシェージグラッサ
É ela menina
エーラミニーナ
Que vem e que passa
キヴェンキパッサ
Num doce balanço, a caminho do mar
ヌンドッセバランソ カミニョドマー

Moça do corpo dourado
モッサドコフポドラド
Do sol de Ipanema
ドゥソジパネマ
O seu balançado é mais que um poema
ウセウバラサードエマイスキュンポエマ
É a coisa mais linda que eu já vi passar
エアコイザマイスリンダキゥジャビパサー

Ah, por que estou tão sozinho
アーポキストタンソジニョ
Ah, por que tudo é tão triste
アーポキトゥドタントゥリスティ
Ah, a beleza que existe
アーアベレザキジスチ
A beleza que não é só minha
アベレザキノエソミニャ
Que também passa sozinha
キ、タンベィンパッサソジーニャ

Ah, se ela soubesse
ア、スィエーラソベッセ
Que quando ela passa
キクァンドラパッサ
O mundo sorrindo se enche de graça
ウムンドソヒンドシエンシジグラッサ
E fica mais lindo
エフィカマイスリンド
Por causa do amor
ポカウザダモー












2016/07/17

I'm gonna laugh you right out of my life.

ハードな日々が続く。
同僚の看護師からY先生が元気が無い、辞めるかも、友人からお誘いを受けているらしいと聞いて、そうなっても暖かく見送ろうとかねがね思っていたのにひどく落ち込んでいる自分に意外な気がした。
どうして僕には人望がないんだろう、人が集まらずに去っていくばかりだと思えばやるせなく、むしろ自分が去ってしまえばいいのだろうかなどと何の解決にもならない思いつきも浮かぶ。
でも昨日ふと気が付いた。僕は一人でいるのが好きで、もともとそのほうが楽に過ごせるタイプだ。だから自分でも知らないうちにひとを排斥してしまう。その結果ひとは居心地が悪くなり去っていくのだろう。自分で他人を排斥しておきながらその結果に呆然とするのは、考えて見ればおかしい。

僕は晩年の母から「あなたはあまり感情を表に出さなかったけれども印象に残ったことがある」と告げられたことがある。それは僕自身忘れていたことだが小学校4年の時、僕が一番好きだった、そして毎日のように家に遊びに行っていたT君に何かの拍子に「だって僕達親友じゃないか」と言う僕の言葉に「え?そんなふうに思ってくれていたの?ありがとう」と茶化されて、ほかの二人の手前、猛烈に恥ずかしく、僕は自転車を漕いで家に帰ってくるなり母親に、「人間は所詮ひとりなんだ」と叫んだらしい。もともと僕はむしゃぶりつきたいほどひとに甘えたいくせに裏切られて拗ねてしまう。それはそんな小学校の時の体験と関係があるのかもしれない。


最近Keith Jarrett & Charlie Hadenの"I'm gonna laugh you right out of my life"が耳についてはなれない。Jazzのスタンダードナンバーで、ナット・キング・コールなんかが吹き込んでいる。キースの演奏に歌はないけど歌詞を探して訳してみた。今の心境に関係があるようなないような。



I'm gonna laugh you right out of my life,
Laugh, and forget this affair
Guess I was foolish
To care.

最初からきみなんていなかったと
笑って忘れてしまおう
気にしていた僕がばかだったんだ、たぶん

So I'm gonna dance you right out of my dreams,
Try to be carefree and gay
I guess I'll learn to play
The part.

そのかわり僕は夢のなかで君と踊ろう
できるだけ気楽にそしてほがらかに
ちゃんと演じきれるように努力するよ、たぶん

'cause when our friends begin that
Heartless rumor,
I know I'll really need my
Sense of humor.

だってともだちがあの心ないうわさ話を始めたら
ユーモアのセンスで乗り切るしかないだろ

I'm gonna laugh you right out of my life,
Make it a beautiful joke.
No one will know you broke
My heart.

きみのことは笑って忘れてしまおう
ちょっと笑えるいい思い出にしてしまおう
きみが僕の心をこなごなにしてしまったことは誰も知らない

But if I find you and I
Really meant that last goodbye,
Then I'm gonna laugh so hard,
I'll cry.

でもきみに会うのはほんとはあれが最後だったと
言わなくちゃならないとしたら僕はおもいっきり笑って
そして泣くだろう

But if I find you and I
Really meant that last goodbye,
Then I'm gonna laugh so hard
I'll cry.

でもきみに会うのはほんとはあれが最後だったと
言わなくちゃならないとしたら僕はおもいっきり笑って
そして泣くだろう










2015/10/21

Ansel Adams 20の言葉


ネットで拾ったアンセル・アダムスの言葉を訳してみました。。
ちなみに僕が最も好きな言葉は16番です。


1. "The single most important component of a camera is the twelve inches behind it."
カメラの最も重要なパーツはカメラの後方30cmにある(上の写真参照)。

2. "You don’t take a photograph, you make it."
写真は撮るものではなく、創りだすものだ。

3. "There are always two people in every picture: the photographer and the viewer."
(あなたの写真にはいつも人が写っていませんねと文句をつける人に対して)
「ちゃんと二人いるじゃないか。撮った人と見る人が」

4. "To photograph truthfully and effectively is to see beneath the surfaces."
ものごとの本質を印象的にとらえたいなら表面に隠されたものを見抜くことだ。

5. "A great photograph is a full expression of what one feels about what is being photographed in the deepest sense, and is, thereby, a true expression of what one feels about life in its entirety."
偉大な写真には撮影者が見て感じたものが余すことなく、かつその最も深い意味において表現されているものだ。するとそれは撮影者の人生観を丸ごと写しとったものとなる。

6. "A photograph is usually looked at – seldom looked into."
写真の表面だけを見る人は多いが写真の向こう側まで見る人は少ない。

7. "Photography is more than a medium for factual communication of ideas. It is a creative art."
写真は感じた印象を取り交わすための道具以上のものだ。それは創造芸術なのだ。

8. "No man has the right to dictate what other men should perceive, create or produce, but all should be encouraged to reveal themselves, their perceptions and emotions, and to build confidence in the creative spirit."
ひとが何を感じ何を創造し何を生み出すかは自由だが、自分が何者で、どんなものの見方をし、どんな感じ方をするかを明らかにし、自信を持って新しいものを創造することが出来るようにひとびとを励ますことが大切だ。

9. "We must remember that a photograph can hold just as much as we put into it, and no one has ever approached the full possibilities of the medium."
覚えておこう。写真は私達が情熱を注ぎ込めば注ぎ込んだだけしっかりと答えてくれる。しかし未だかつて写真の可能性を完璧に追い詰めたひとはいない。

10. "Photography, as a powerful medium…offers an infinite variety of perception, interpretation and execution."
写真というパワフルな道具。私たちはこの道具によって無限に多様なものごとの理解と、無限に多様な表現と、無限に多様な制作を自分のものにすることが出来る。

11. "There’s nothing worse than a sharp image of a fuzzy concept."
表現したいことが曖昧なのに画像はシャープというのが写真として最悪だ。

12. "The sheer ease with which we can produce a superficial image often leads to creative disaster."
お気楽な気分で片手間仕事をすると往々にして悲惨な結果が待っている。

13. "Twelve significant photographs in any one year is a good crop."
年に1ダースもいい写真が撮れたら御の字だ。

14. "Landscape photography is the supreme test of the photographer, and often the supreme disappointment."
風景写真は写真家にとって最高の腕試しだがしばしば最高のがっかりに終わる。

15. "Sometimes I do get to places just when God’s ready to have somebody click the shutter."
あとは誰かがシャッターを押すだけ!みたいな、まるで神様がお膳立てしてくれたような場所に私はたまに巡りあうことがある。

16. "The negative is the equivalent of the composer’s score, and the print the performance."
撮影されたフイルムが作曲家にとっての楽譜とすれば、現像はその楽譜を元にした演奏に相当する。

17. "Dodging and burning are steps to take care of mistakes God made in establishing tonal relationships.”
覆い焼きと焼き込みは神様のトーン調整ミスを手直ししてあげる工程である。

18. "A true photograph need not be explained, nor can it be contained in words.”
真の写真に説明は不要だし、文章の添え物みたいな扱いはされるべきではない。

19. "When words become unclear, I shall focus with photographs. When images become inadequate, I shall be content with silence."
言葉で説明することが難しいことに出会ったら、私ならそれを写真で明らかにするだろう。写真で明らかにできなければ黙っていたいと思う。

20. "I am sure the next step will be the electronic image, and I hope I shall live to see it. I trust that the creative eye will continue to function, whatever technological innovations may develop.”
私は写真の未来はデジタルだと確信している。叶うなら生きてその未来を見てみたい。受けあってもいいが、テクノロジーがどんな風に進歩しても創造的な目の持ち主は創造の手を休めることはないだろう。



2015/08/16

BRAHMS' FOURTH

BRAHMS' FOURTH

「もちろんベートーヴェンは大好きだけどブラームスを聞くと生きててよかったなと思えるんだ」
「うちへ帰ってブラームスの4番を聴こうと思う」
「人生は生きるに値するという感じを取り戻す必要があると感じるんだ」
「わかるよ」
「その、なんちゃらかんちゃらっていう感じを取り戻す必要を感じるっていうゾッとする感じっていうか・・・」





2014/05/14

アメリカを探しに



“Let us be lovers, we’ll marry our fortunes together
I’ve got some real estate here in my bag”
So we bought a pack of cigarettes and Mrs. Wagner’s pies
And walked off to look for America

「いっしょになろうよ、二人のお金を合わせて
ちょっとした土地なら僕は持っているんだ、このカバンの中に」
それで僕らは煙草を一箱とワグナーおばさんのパイを二つ買って
一緒にアメリカを探す旅に出た

“Kathy,” I said, as we boarded a Greyhound in Pittsburgh
“Michigan seems like a dream to me now
It took me four days to hitch-hike from Saginaw
I’ve come to look for America”

ピッツバーグでグレイハウンドバスに乗りながら僕は言った「キャシィ」
「ミシガンがもうまるで夢みたいに遠く感じる
サギノーからヒッチハイクで4日かかった
僕はアメリカを探すためにここまで来たんだ」

Laughing on the bus
Playing games with the faces
She said the man in the gabardine suit was a spy
I said, “Be careful, his bow tie is really a camera”

僕らは他の乗客の顔からいろいろ想像して笑い転げた
あのギャバのスーツを着た男は実はスパイよと彼女が言う
「シッ!彼の蝶ネクタイがカメラだって知らなかったの?」と僕

“Toss me a cigarette, I think there’s one in my raincoat”
“We smoked the last one an hour ago”
So I looked at the scenery, she read her magazine
And the moon rose over an open field

「僕のレインコートに煙草が一本残ってるはずだよ。こっちへ放って」
「ほんの一時間前に最後の一本をいっしょに吸ったじゃない」
仕方がないので僕は窓の外の風景をぼんやり眺め 彼女は雑誌を読んでいる
やがて開けた土地に月が登り始めた

“Kathy, I’m lost,” I said, thought I knew she was sleeping.
“I’m empty and aching and I don’t know why”
Counting the cars on the New Jersey Turnpike
They’ve all come to look for America
All come to look for America
All come to look for America

彼女が眠っているのを知ってるはずなのに僕は彼女に話しかける
「キャシィ 僕は迷子になってしまった」
「からっぽで苦しいのにそれがどうしてだかわからないんだ」
ニュージャージーの高速道路を走る車を数えながら僕は思う
きっとみんなアメリカを探しにやってきたんだ
みんなアメリカを探しにやってきたんだ

© 1968 Words and Music by Paul Simon

今朝起き抜けにベッドでポール・サイモンのアメリカが聞きたくなったのは
最近あの事件があったからかもしれない。


2013/08/15

The Naming Of Cats

さて「写真にタイトルを付けるのは難しい」で思い出すのがT.S.Eliotの詩です。
たしか伊丹十三が「再び女たちよ!」のなかで冒頭のパラグラフを紹介していた。
それを僕なりに訳してみたいと思います。

The Naming Of Cats by T.S.Eliot

The Naming of Cats is a difficult matter,
It isn't just one of your holiday games;
You may think at first I'm as mad as a hatter
When I tell you, a cat must have THREE DIFFERENT NAMES.
First of all, there's the name that the family use daily,
Such as Peter, Augustus, Alonzo or James,
Such as Victor or Jonathan, George or Bill Bailey—
All of them sensible everyday names.
There are fancier names if you think they sound sweeter,
Some for the gentlemen, some for the dames:
Such as Plato, Admetus, Electra, Demeter—
But all of them sensible everyday names.
But I tell you, a cat needs a name that's particular,
A name that's peculiar, and more dignified,
Else how can he keep up his tail perpendicular,
Or spread out his whiskers, or cherish his pride?
Of names of this kind, I can give you a quorum,
Such as Munkustrap, Quaxo, or Coricopat,
Such as Bombalurina, or else Jellylorum-
Names that never belong to more than one cat.
But above and beyond there's still one name left over,
And that is the name that you never will guess;
The name that no human research can discover—
But THE CAT HIMSELF KNOWS, and will never confess.
When you notice a cat in profound meditation,
The reason, I tell you, is always the same:
His mind is engaged in a rapt contemplation
Of the thought, of the thought, of the thought of his name:
His ineffable effable
Effanineffable
Deep and inscrutable singular Name.


「猫に名前をつけるのは難しい」T.S.Eliot

猫に名前をつけるのは難しい
それはとても休日の
気楽な片手間仕事とは言えない
君は僕が気が狂っていると思うだろう
猫には三つの名前が必要だと言ったら

まずもって彼には家族用の名前が必要だ
ピーターとかアウグストゥスとかアロンソとかジェームズとか
ビクターとかヨナサンとかジョージとかビル・ベイリーとか
そういった名前はすべて
普段の呼び名として理にかなっている

もう少し愛らしくて凝った名前が欲しいなら
雄猫には雄猫の 雌猫には雌猫の
プラトーやアドミタス、エレクトラやデメテルなんてのもある
でも結局それらはみんな
普段用の名前と言っていいだろう

しかし猫にはそういった名前とはべつに
もっと特別な威厳のある名前が必要で
そうでなくては猫としても
尻尾を誇らしげにおっ立てたり
ひげをピンと伸ばして得意気になったりできなくて困るじゃないか?
少しばかり例を挙げるとすれば
ムンクストラプとかクワックソとかコリコパットとか
ボンバルリーナとか えーとその ジェリーローラムとか
まあそういったほかを探しても二つとない名前だよ

しかしもってなおさらだが
まだひとつ猫には名前が必要なのだ
そしてこれこそ君には思いつくはずもなく そもそも人知を超えていて
猫は知っていても教えてはくれず
たまに彼らがもの思いにふけっているように見えるそんなとき
言っておくがそんなときはいつでも
まさに彼らは恍惚としてあることに思いを巡らせている
「僕の本当の名前はね 本当の名前はね 本当の名前はね・・・」
もう少しで言葉に出来そうで出来ない 出来なそうで出来そうな
底なしに神秘的ですばらしい
その名前



2011/07/27

Still Crazy After All These Years



I met my old lover
On a street last night
She seemed so glad to see me
I just smiled
And we talked about some old times
And we drank ourselves some beers
Still crazy afler all these years
Oh, still crazy after all these years

夕べ道で
昔別れた彼女に会った
彼女は僕と会えてうれしそうだった
僕は寂しげに笑った
僕らは少し昔の話をして
再会に乾杯した
いつまでたっても僕はばか
こんな歳になってもあいかわらずばか

I'm not the kind of man
Who tends to socialize
I seem to lean on
Old familiar ways
And I ain't no fool for love songs
That whisper in my ears
Still crazy afler all these years
Oh, still crazy after all these years

わかるだろ
僕は社会に溶け込めるタイプじゃないんだ
生き方を変えられるほど器用じゃない
世間受けするような甘ったるいラブソングなんか作れない
いつまでたっても僕はばか
こんな歳になってもあいかわらずばか

Four in the morning
Crapped out, yawning
Longing my life away
I'll never worry
Why should I?
It's all gonna fade

朝の4時
僕はあくびをして
このどうしようもない人生がさっさと終わってくれることを願いつつ
ベッドに倒れ込む
どうして不安に思うだろう
どうせいつかは消えてしまうのだ

Now I sit by my window
And I watch the cars
I fear I'll do some damage
One fine day
But I would not be convicted
By a jury of my peers
Still crazy after all these years
Oh, still crazy
Still crazy
Still crazy after all these years

今僕は窓際に座って外を見ている
車が走っているのが見える
僕は恐れている
ある穏やかな日に僕が
何かとんでもないことをやらかしてしまうのではないかと
でもきっと僕は僕の素敵な陪審員たちのおかげで無罪になるだろう
いつまでたっても僕はばか
ほんとにばか
ばかだよ
こんな歳になってもあいかわらずばかだ


"Still Crazy After All These Years" Paul Simon 1975

2010/11/12

Another Day



Every Day She Takes A Morning Bath To Wet Her Hair,
Wraps A Towel 'round Her
As She's Heading For The Bedroom Chair,
It's Just Another Day.
Slipping Into Stockings,
Stepping Into Shoes,
Dipping In The Pocket Of Her Raincoat.
It's Just Another Day.

At The Office Where The Papers Grow She Takes A Break,
Drinks Another Coffee
And She Finds It Hard To Stay Awake,

It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day.

So Sad, So Sad,
Sometimes She Feels So Sad.
Alone In Her Apartment She'd Dwell,
Till The Man Of Her Dreams Comes To Break The Spell.

Ah, Stay, Don't Stand Her Up
And He Comes And He Stays
But He Leaves The Next Day,
So Sad.
Sometimes She Feels So Sad.

As She Posts Another Letter To The Sound Of Five,
People Gather 'Round Her
And She Finds It Hard To Stay Alive,

It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day.

So Sad, So Sad,
Sometimes She Feels So Sad.
Alone In Her Apartment She'd Dwell,
Till The Man Of Her Dreams Comes To Break The Spell.

Ah, Stay, Don't Stand Her Up
And He Comes And He Stays
But He Leaves The Next Day,
So Sad.
Sometimes She Feels So Sad.

Every Day She Takes A Morning Bath To Wet Her Hair,
Wraps A Towel 'round Her
As She's Heading For The Bedroom Chair,
It's Just Another Day.
Slipping Into Stockings,
Stepping Into Shoes,
Dipping In The Pocket Of Her Raincoat.

Ah, It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day. Du Du Du Du Du
It's Just Another Day.


毎朝入浴して髪を潤しタオルで乾かす
バスルームの椅子の方に歩きながら彼女は思う
今日もいつもと同じありふれた一日。
ストッキングをはいて靴を履く。
レインコートのポケットに手をつっこむ。
それはただのありふれた一日。

書類が山積みのオフィスで彼女は一息入れる。
もう一杯コーヒーを飲む。
そこで彼女は耐えられないほどの眠気に襲われる。

それはいつものありふれた一日
何の取り柄もない一日
ありふれた一日

すごく悲しくなる
アパートに一人でいると
彼女は時にどうしようもなく悲しくなる
呪縛を解いてくれるのは夢に現れる男だけ

どうかもう少しここにいて置き去りにしないでと彼女は願う
男は夜に現れて共に夜を過ごし朝には去っていく
すごく悲しくなる
彼女は時にどうしようもなく悲しくなる

手紙をもう一通投函したら5時のチャイム
みんなが集まって彼女を取り囲む
そして彼女は思う。こんな日々にはもう耐えられない。

それはいつものありふれた一日
何の取り柄もない一日
ありふれた一日

すごく悲しくなる
アパートに一人でいると
彼女は時にどうしようもなく悲しくなる
呪縛を解いてくれるのは夢の男だけ

どうかもう少しここにいて置き去りにしないでと彼女は願う
男は夜に現れて共に夜を過ごしそれでも朝には去っていく
すごく悲しくなる
彼女は時にどうしようもなく悲しくなる

毎朝入浴して髪を潤しタオルで乾かす
バスルームの椅子の方に歩きながら彼女は思う
今日もいつもと同じありふれた一日。
ストッキングをはいて靴を履く。
レインコートのポケットに手をつっこむ。
それはただのありふれた一日。

それはいつものありふれた一日
何の取り柄もない一日
ありふれた一日

Recorded by Paul McCartney in New York in 1970, during the sessions for his album Ram.

2010/11/11

I will




Who knows how long I've loved you
You know I love you still
Will I wait a lonely lifetime
If you want me to, I will

For if I ever saw you
I didn't catch your name
But it never really mattered
I will always feel the same

Love you forever and forever
Love you with all my heart
Love you whenever we're together
Love you when we're apart

And when at last I find you
Your song will fill the air
Sing it loud so I can hear you
Make it easy to be near you
For the things you do endear you to me
Ah, you know I will
I will

誰も知らない
ぼくがきみのことをずっと好きだってこと
今でもずっとそうだよ
これからもぼくはずっとひとりかも
きみがそう望むならね

だってもしぼくがきみに出会ったとしても
きみの名前さえ知らないんだよ
でもそれはたいしたことじゃない
ぼくのきもちはずっと同じ

ずっとずっときみがすき
こころから
いっしょにいても
はなれていても

それでいつかぼくがきみを見つけたら
きみの歌でぼくは満たされる
ぼくに聞こえるように大きな声で歌って
きみをもっと近くに感じたい
きみのすることはみんなぼくを夢中にさせるから
きっとずっと
この感じ方は変わらない


"I Will" Song by The Beatles from the album The Beatles 1968

2010/11/10

Junk



Motor Cars, Handle Bars
Bicycles for Two
Broken Hearted Jubilee
Parachutes, Army Boots
Sleeping Bags for Two
Sentimental Jamboree

Buy Buy
Says the Sign in the Shop Window
Why Why
Says the Junk in the Yard

Candlesticks, Building Bricks
Something Old and New
Memories for You and Me

Buy Buy
Says the Sign in the Shop Window
Why Why
Says the Junk in the Yard


自動車 ハンドル
僕たちの自転車
悲しい祝日
パラシュート 軍隊の靴
僕たち二人の寝袋
感傷的なお祭り

買ってよ 買ってと
売店の張り紙が言う
なんでよ なんでと
庭のがらくたが言う

ろうそく立て ビルの煉瓦
古いものと新しいもの
君と僕の思い出

買ってよ 買ってと
売店の張り紙が言う
なんでよ なんでと
庭のがらくたが言う

"Junk" Song by Paul McCartney from the album McCartney 1970

2010/06/14

We're All Alone



Outside the rain begins and it may never end
So cry no more, on the shore a dream will take us out to the sea
Forevermore, forevermore

外では雨が降り始めた。止まない雨が。
涙を拭いて。海辺で見る夢が僕たちを沖へ運ぶ。これからずっと 永遠に。

Close your eyes Amie and you can be with me
'Neath the waves through the caves of ours
Long forgotten now
We're all alone, we're all alone

僕に会いたかったら目を閉じて。
深い波の下 去ってしまった時を幾つも超えて
永く忘れていた場所
そこにいるのは僕たち二人 二人だけ。

Close the window, calm the light
And it will be all right
No need to bother now
Let it out. let it all begin
Learn how to pretend

窓を閉じて灯りを消そう
心配ないよ
君を苦しめるものはもう何もない。
君は心を開き もう一度歩き始める。
新しい姿で。

Once a story's told it can't help but grow old
Roses do, lovers too, so cast your seasons to the wind
And hold me dear, oh hold me dear

どんなお話も語られた途端に古くなり
薔薇は枯れ、恋人達も歳をとる。
輝く時は吹く風に任せて
僕のところへ戻っておいで。

Close the window, calm the light
And it will be all right
No need to bother now
Let it out. let it all begin
All's forgotten now
We're all alone, we're all alone

窓を閉じて灯りを消そう
心配ないよ
君を苦しめるものはもう何もない。
君は心を開き もう一度歩き始める。
全ては忘れ去られてしまったけれども
僕たちはそこにいる。二人だけで。

Close the window, calm the light
And it will be all right
No need to bother now
Let it out. let it all begin
Throw it to the wind, my love
Hold me dear
All's forgotten now, my love
We're all alone

窓を閉じて灯りを消そう
心配ないよ
君を苦しめるものはもう何もない。
君は心を開き もう一度歩き始める。
輝く時は吹く風に任せて
僕のところへ戻っておいで。
もう忘れてしまったかい
僕たちはそこにいた。二人だけで。
"We're All Alone" song written by Boz Scaggs 1976



Boz ScaggsのAORの名曲 We are all alone です。
大好きな曲ですが、深い意味も考えずに聴いていました。
昨日リタ・クーリッジのI'd rather leave while I'm in loveを訳したあとで
この曲も訳してみたくなり、今夜仕事から帰ってからトライしてみましたが
むつかしい!
一筋縄ではいきません。
でもがんばって訳してみました。
訳というより、自分なりに咀嚼して何とか詩の形にしたというべきでしょう。

おーい、違うぞ、そこのおっさん、ぜんぜん間違っとるぞ!
というお怒りの言葉もあろうかと思います。
どうか御海容下さい。

2010/06/13

梅雨なので艶っぽく。

rose in the rain
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愛しているからさよならを

I'd rather leave while I'm in love
While I still believe the meaning of the word
I'll keep my dreams and just pretend
that you and I were never meant to end

お互いをまだ好きで、愛という言葉が意味を失わないうちに
別れましょう。まるで終わらなかったようなふりをして。

Too many times I've seen the rose die on the vine
And somebody's heart gets broken,
Usually it's mine
I don't want to take the chance of being hurt again
And you and I can't say goodbye

実を結ぶ前に枯れるバラを私は何度も眼にした。
誰かの心が折れるのも。それは私の心。
もうそんな目に遭いたくない。
でもおたがいに別れを言う勇気さえない。

So if you wake and find me gone
Hey babe, just carry on
You see I need my fantasy
I still believe it's best to leave while I'm in love

だから夜が明けて私がいなかったら
わかってほしい。
この思いと共に私が去るしかなかったことを。

Too many times I've seen the rose die on the vine
And somebody's heart gets broken,
Usually it's mine
I don't want to take the chance of being hurt again
And you and I can't say goodbye

実を結ぶ前に枯れるバラを私は何度も眼にした。
誰かの心が折れるのも。それは私の心。
もうそんな目に遭いたくない。
でもおたがいに別れを言う勇気さえない。

So if you wake and find me gone
Hey babe, just carry on
You see I need my fantasy
I still believe It's best to leave while I'm in love
I'd rather leave while I'm in love

だから夜が明けて私がいなかったら
わかってほしい。
この思いと共に私が去るしかなかったことを。
こうするしかなかったことを。




YouTubeはRita Coolidgeですが、本歌はCarole Bayer SagerとPeter Allenの共作なんですね。
歌詞もRita Coolidge版は原作と少し変わっています。
原作の方で訳してみました。

2009/07/17

おいしい水

Catharanthus roseus
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Your love is rain
My heart the flower
I need your love or I will die
My very life is your power
Will I wither and fade or bloom to the sky


SDIM2940
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Aqua de Beber Aqua de Beber camara'
Give the flower water to drink
Aqua de Beber Aqua de Beber camara'
Give the flower water to drink


SDIM2944
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The rain can fall
On distant deserts
The rain can fall upon the sea
The rain can fall upon the flower
Since the rain has to fall let it fall on me


Agua de Beber
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Aqua de Beber Aqua de Beber camara'
Give the flower water to drink
Aqua de Beber Aqua de Beber camara'
Give the flower water to drink


SDIM2963
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あなたの愛は降り注ぐ雨
私は雨を待つ花
あなたの愛なしで私は生きれない
あなたの愛だけが私を生かす
枯れるも咲くもあなた次第

私を生かす水 私を生かす水
花に水をやるように
私を生かす水 私を生かす水
私に愛を注いで欲しい

見たこともない砂漠に雨が降る
行ったこともない海に雨が降る
見たことも行ったこともないものの上に降るというなら
どうか私の上に降って欲しい

私を生かす水 私を生かす水
花に水をやるように
私を生かす水 私を生かす水
私に愛を注いで欲しい

"Aqua de beber" by Antonio Carlos Jobim

2009/06/05

片思いのポール

アルバム"Let it be"の1曲目 "Two of us"(僕たち二人)。
この曲の歌詞を見ながらぼんやり考えていた。
僕たち二人って誰だろう。

一般的にはこの曲を作ったポールがのちに結婚するリンダを歌ったものだと言われている。

Two of us riding nowhere
Spending someone's
Hard earned pay
You and me Sunday driving
Not arriving
On our way back home
We're on our way home
We're on our way home
We're going home

気ままな旅をする僕等二人
誰かが一生懸命働いたお金で
君と僕はのんきな旅をする
終着点のない帰り旅
戻る旅
僕たちは戻るんだよ

Two of us sending postcards
Writing letters
On my wall
You and me burning matches
Lifting latches
On our way back home
We're on our way home
We're on our way home
We're going home

僕ら二人はがきを出す
君と僕は僕の曲に歌詞を付ける
君と僕は火を付ける
開かなかった扉を開ける
終着点のない帰り旅
戻る旅
僕たちは戻るんだよ

You and I have memories
Longer than the road that stretches out ahead
僕ら二人は僕たちの未来の永さよりずっと永い思い出を抱き合ってる


まだ知り合って間もないリンダとの間にそんな思い出があるわけがない。
僕ら二人とはジョンとポールだ。

"Let it be"はそんなポールのジョンに対する未練がいっぱい詰まったアルバムだ。
このアルバムは「僕ら二人」で始まり、
ジョンの"Dig a pony"(ヨーコにぞっこん)
"Across the universe"(ヨーコのおかげで僕にはこんなすばらしい世界が見えるようになったんよ~という歌))
"I me mine"(「みんな自分のことばっか」と嘆くジョージの歌)
"Let it be"(ああ、もうなるようにしか、ならへんのか~!というポールの嘆きの歌)
その4曲あとには"The long and winding road"(僕ら二人、ずーっといっしょに山も谷も乗り越えてきたやん!というポールの泣き落としの曲)
そして最後が、
"Get back" な、そういうことやから、はよもとのさやに戻ろう?ええやろ?というポールの曲で締め。

あ~、そういうアルバムだったんですね(一人で納得)。


【追記】
因みに曲の冒頭でジョンがふざけて述べる口上は、

"I dig a Pygmy by Charles Hawtrey and the Deaf Aids...
Phase One in which Doris gets her oats."

直訳すると、
(ただいまよりご覧いただきますは、チャールズ・ホートレイとつん(差別用語)ぼ協会によりますところの「おいらはこびとがお気に入り」、その第一幕、「ドリスが麦を手に入れる」でありま~す)

なんのこっちゃという感じですが、ネットで調べてみるとチャールズ・ホートレイはむかしの喜劇役者で、どうも彼は背が低かったらしい。ジョンはそれをからかって台詞にしたと想像されます。
I dig a Pygmyは、アルバムの次の曲が"Dig a pony"なので、その韻を踏んで即興で作った台詞でしょう。つん・ぼについては、その喜劇役者の耳が遠かったかどうかは不明です。
ただジョンはこういった障害者にまつわる冗談が好きだったようなので。
ドリスについては不明です。「麦を手に入れる」には性的な意味もあるようですが、あまりつっこんで詮索するより、ジョンの適当なアドリブだったんじゃないかなとも思います。



2007/11/13

wonderful world



世界史は苦手だよ 生物もダメ 理科の教科書はちんぷんかんぷん フランス語なんてさっぱり
でも君のことならわかってる 君も僕のことは得意だろ 僕は君といるこの世界が大好き 大好き 大好き
地理は苦手だよ 図形の問題もお手上げさ 方程式も得意じゃない 計算尺って何のためにあるのかな
でも1+1の答えは知ってるよ 君と僕がいっしょってこと 僕は君といるこの世界が大好き 大好き 大好き
別に優等生になりたいわけじゃない でも努力はしてるよ だって君は利口な子が好きなんだし
封建時代のことはよくわからない 写真のページだけぱらぱらめくる 繁栄と滅亡に興味はない
何を知らないかってことさえさっぱりさ 僕が考えているのは君のことだけ 君を手に入れることだけ
僕は君といるこの世界が大好き 大好き 大好き

ポールサイモンと、アートガーファンクルとジェイムズテイラーが一緒に歌ってる"wonderful world"

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