高校生の頃はよく深夜放送を聴いていました。
当時のラジオ放送は、今と違って子供におもねらない大人の番組が多かった。
僕が好きだった番組の一つが近畿放送で深夜にやっていた油井正一さんのAspect in Jazzです。ロックから徐々にブルースやジャズに興味が移っていった当時の僕にとって、油井さんの滋味あふれる解説は僕の知らないジャズの世界への良い道しるべでした。
油井さんの番組はAMの深夜放送でしたが、FMも「片岡義男の気まぐれ飛行船」とか、ユニークな番組が多かった。
今でもたまにFM放送も聴くけど、どの番組も画一的で曲のバリエーションが少ない。普段このDJは違う音楽を聴いているんだろうなという気がする。制作局はスポンサーからの圧力が強くてあまり自由がきかなくなっているんでしょうね。君たち本当にその音楽を好きで流しているの?まあ仕事だから仕方がないか。でも君たちの仕事は「音楽」なんだろ?なんて言いたくなります。
当時関西で聴けるFM局はFM大阪とNHK FMしかなかった。規制が緩和されたらアメリカみたいにロックやジャズやクラシックの専門局がいっぱい出来て、無駄なおしゃべりなんかなしに音楽をいっぱい聴けるようになるんだろうなと期待していたけど、そうはならなかったですね。規制があった頃よりひどくなるなんて、誰が想像しただろう。まあ、仕方ないですね。日本には日本の事情があるんだな。
本当の音楽好きはいま何を聴いているんだろう。
僕が以前からよく聴いているのは
AccuRadioというインターネットラジオです。これはアメリカのシカゴにあるラジオ局で、世界中で100万人が聴いているそうです。
この放送局の良い点は、無料で、比較的高音質で、コマーシャルも解説も入らない音楽をガンガン提供している点です。ジャンルは好きに選べます。僕はAccuRadioの中の
AccuJazzをよく聴きます。今流れている曲のタイトルやアルバムジャケットが画面に表示されているのも親切ですね。