初めてパソコンを買ったのは1988年。ああ、もう20年も前になるんだ。
そのときに買ったのはMacintosh Plus。日本橋のマック専門店へ入るなり興奮と緊張のあまり「マックでデジタルライフを始めたいんですが」と口走って店員さんにあきれた顔をされた。
これは当時のマック専門誌に掲載されていた「マックでデジタルライフを始めよう」というコピーそのまま。今思い出しても赤面の思いです。
OSは漢字 Talk 2.0。これに20MBのハードディスクとImage Writer IIという純正のプリンターで50万円だった。
Excelに内視鏡検査のデータを黙々と手入力しているうちにハードディスクがいっぱいになったので、 1990年に名機IIciを80万円で購入。ハードディスクの容量は80MB。OSは漢字Talk 6.04。
このマシンはHyperCardで医療用のスタックをいろいろ作ったり学会発表や論文の原稿を書いたり膨大なデータを統計処理したりフル稼働 だったけど、インターネットはまだ未体験でした。
1999年イチゴ色の初代iMac購入。Rolling Stonesの歌うShe is A Rainbowが懐かしいですね。このマックはあまり仕事には使わず主にネットサーフィン専用。見にくいCRTでネットしまくったのでこの時期にかなり視力が低下した。
2003年ついにマックとの15年間に及ぶ蜜月時代は終焉を迎え仕事の都合でWindowsマシン(ノート型のFMV-BIBLO)に鞍替え。自らを転びバテレンと称す。
その後FMV君は5年間たいしたトラブルもなく本当によく働いてくれたけれど、最近いよいよ重たくなり(ほとんど常にCPUビジー)、マックでWindowsを走らせるためにMac Proを購入となりました。
ハードディスクの容量は僕が初めて買ったときの4万倍、CPUのクロック数は実に400倍になったけれど、20年前と変わらないのは箱ををあけるときのドキドキする気持ちと、買った人の心をくすぐる知的でエレガントなパッケージング、そしてパッケージを開けたときの匂い。
この匂いを嗅ぐと、僕の心はもう降参してしまう。ああ、これこそマックの匂いだ。
被写体も風にあおられるので花撮りにはやや不向きな日でしたが、光の変化としてはおもしろく撮影できました。
まず一枚目は満開の山茱萸。