2025/08/23
本の虫
僕は本好きというか活字好きで、これまでたくさん本を読んできた。現役の頃は時間がなくて読書から遠ざかっていたが退職後ふたたび堰を切ったようにまた読み始めた。この8年の間に読んだ中~長編は以下のごとくだがその殆どは近代から古典に属するものだ。
吉田健一著作集(集英社30巻)、内田百閒全集(ちくま文庫25巻)、坂口安吾全集(ちくま文庫18巻)、枕草子(小学館日本古典文学全集)、桃尻語訳枕草子(橋本治河出書房新社3巻)、ひらがな日本美術史(橋本治新潮社7巻)、徒然草(島内裕子訳ちくま学芸文庫)、源氏物語(林望訳祥伝社文庫10巻、橋本治訳中公文庫14巻、田辺聖子訳新潮文庫5巻、角川ソフィア文庫10巻)、源氏供養(橋本治中央公論2巻)、平家物語(橋本治訳中公文庫16巻)、院政の日本人(橋本治講談社)、権力の日本人(橋本治講談社)、今昔物語(小学館日本古典文学全集4巻)、宇治拾遺物語(小学館日本古典文学全集)、室町物語草子集(小学館日本古典文学全集)、伊勢物語(阿部俊子訳2巻)、聊斎志異(平凡社ライブラリー6巻)、本居宣長(小林秀雄新潮文庫2巻)、井原西鶴全集(小学館日本古典文学全集4巻)、小右記(角川ソフィア文庫)、アラビアンナイト(角川ソフィア文庫)、ガリア戦記(講談社学術文庫)、モンテ・クリスト伯(山内義雄訳岩波文庫7巻)、ダルタニアン物語(鈴木力衛訳ブッキング11巻)、ノートルダム・ド・パリ(潮出版)、レ・ミゼラブル(佐藤朔訳新潮文庫5巻)、ドン・キホーテ(牛島信明訳岩波文庫3巻)、ツァラトゥストラ(手塚富雄訳中公文庫)、ファウスト(手塚富雄訳中公文庫2巻)、シェイクスピア四大悲劇(石井美樹子訳河出書房新社)、ガルシア・マルケスの百年の孤独(新潮文庫)と族長の秋(新潮文庫)、列子(小林勝人訳岩波文庫2巻)。太公望(宮城谷昌光文藝春秋3巻)、晏子(宮城谷昌光文藝春秋3巻)。最近読み始めたのは太平記(小学館日本古典文学全集4巻)と南総里見八犬伝。
南総里見八犬伝は最初河出文庫版(上下2巻)を買って読み始めたがあとになってKindle版の方が全訳なので意味が取りやすいとわかったのでホクホク読み始めたがKindleは7巻までであとの第8,9巻は未刊だった。それで7巻以降は仕方なく河出文庫で引き続き読み始めたが意味不明の箇所が多い。ネット検索していたらたまたま山本哲也さん?という方が書いた八犬伝のまとめサイト(リンク)を発見。読みやすいだけでなくかなり原典に忠実に書かれているので驚いた。そして河出文庫版が読み辛かったのはやはりかなり省略されていたことが原因だった。今後はこのサイトで読みついでいこうと思う(さらにこの方の訳した椿説弓張月も面白そうだ)。
追記:上に挙げた様々な作品のなかで抜群に面白く読み終わるのが惜しいと感じたのはモンテ・クリスト伯、ダルタニアン物語、レ・ミゼラブル、そして南総里見八犬伝の4つ。
2025/08/01
2025/07/28
2025/05/09
フォーカススタッキング(深度合成)についてGrokに相談する
前ページの#824の写真を撮るにあたりGrok(旧Twitter現Xの無料AI)に相談したところ以下のような返事を得たのでアップする。高度な計算結果が瞬時に得られ、かつアドバイスも非常に実際的でちょっと感動してしまった。
以下Grokとの対話
問.
返事
- 焦点距離: 11mm
- 絞り: f8
- センサー: GFX100IIの中判センサー(43.8×32.9mm)。中判センサーの許容錯乱円は通常厳しめに設定され、約0.03mm〜0.05mmが一般的ですが、102MPの高解像度を考慮し、CoC = 0.03mmを採用。
- 撮影距離範囲: 0.27m(最短撮影距離)から3m。
\text{DoF} = \frac{2 \cdot u \cdot f \cdot c \cdot (m^2 + 1)}{m^2 \cdot (f^2 - c^2 \cdot u^2)}
- (u): 撮影距離(m)
- (f): 絞り値(f8)
- (c): 許容錯乱円(0.03mm = 0.00003m)
- (m): レンズの焦点距離(11mm = 0.011m)
- 撮影距離 0.27m(最短撮影距離)
- 計算結果(CoC = 0.03mm, 11mm, f8):
- 近点: 約0.21m
- 遠点: 約0.37m
- 総被写界深度: 約0.16m(16cm)
- ピント面の前後約8cmがシャープ。
- 撮影距離 0.5m
- 近点: 約0.33m
- 遠点: 約1.0m
- 総被写界深度: 約0.67m(67cm)
- ピント面の前後約33.5cm。
- 撮影距離 1m
- 近点: 約0.55m
- 遠点: 約4.5m
- 総被写界深度: 約3.95m
- ピント面の前後約1.98m。
- 撮影距離 3m
- 近点: 約1.0m
- 遠点: 無限遠(実質的に非常に遠く)
- 総被写界深度: ほぼ無限遠。
- 近距離(0.27m〜0.5m): 被写界深度が浅く(数cm〜数十cm)、細かいピント調整が必要。
- 中距離(1m〜2m): 被写界深度が急速に広がり(数m)、ピント位置の間隔を広げてもOK。
- 遠距離(3m以上): 被写界深度が非常に広く、1m付近からほぼ無限遠までカバーされる。
- 被写界深度の1/2〜1/3を目安にピントを移動:
- 各ショットのピント位置は、前のショットの被写界深度の後端が次のショットの被写界深度の前端と重なるように設定。
- 近距離では被写界深度が浅いため、ピント移動間隔を小さく(数cm)、遠距離では大きく(数十cm〜m)します。
- 撮影距離ごとの推奨間隔:
- 0.27m〜0.5m:
- 被写界深度が約10〜20cm(例: 0.27mで16cm)。
- ピント移動間隔: 約3〜5cm(被写界深度の1/3〜1/2)。
- 例: 0.27m, 0.30m, 0.33m, 0.36m, 0.39m, 0.42m, 0.45m, 0.50m(約8〜10枚)。
- 0.5m〜1m:
- 被写界深度が約0.5m〜3m。
- ピント移動間隔: 約10〜20cm。
- 例: 0.5m, 0.6m, 0.7m, 0.8m, 0.9m, 1.0m(約5〜6枚)。
- 1m〜3m:
- 被写界深度が数m以上になり、1m以降はほぼ無限遠に近づく。
- ピント移動間隔: 約50cm〜1m。
- 例: 1.0m, 1.5m, 2.0m, 3.0m(約4枚)。
- 総撮影枚数の目安:
- 0.27m〜3mをカバーするには、約15〜20枚程度が現実的。
- 近距離(0.27m〜0.5m)で細かく撮影(8〜10枚)、中距離(0.5m〜1m)で中程度(5〜6枚)、遠距離(1m〜3m)で粗めに(4枚)。
- カメラ設定:
- 絞り: f8(固定)。
- マニュアルフォーカス(Irix 11mmはマニュアルフォーカスレンズ)。
- ISO: 低感度(ISO80〜100)でノイズを最小限に。
- シャッタースピード: 露出を調整(三脚推奨)。
- 三脚使用: 高解像度の中判センサーでは手ブレが目立つため、三脚が必須。GFX100IIの5軸手ブレ補正(最大8段)は手持ちでも有効だが、フォーカススタッキングでは一貫性が重要。
- ピント調整:
- Irix 11mm F4 Fireflyのフォーカスリングを使用し、距離目盛を参考にピントを移動。
- 距離目盛例: 0.27m, 0.3m, 0.5m, 1m, 3mなどが刻まれている場合、これを基準に微調整。
- 近距離ではフォーカスリングを細かく動かし(1〜2mm回転)、遠距離では大胆に。
- 撮影間隔の例(推奨):
- 0.27m, 0.30m, 0.33m, 0.36m, 0.39m, 0.42m, 0.46m, 0.50m
- 0.60m, 0.70m, 0.80m, 0.90m, 1.0m
- 1.5m, 2.0m, 3.0m
- 合計: 約16枚。
- 合成ソフト:
- Adobe Photoshop(レイヤー合成+自動ブレンド)またはHelicon Focus、Zerene Stackerを使用。
- 合成時にピントの隙間がないよう、被写界深度が重なるように撮影枚数を調整。
- マウントアダプターの影響:
- ニコンFマウントレンズをGFX Gマウントに変換するアダプター(例: Fotodiox、Kipon、K&F Conceptなど)を使用。
- アダプターの内径が狭いとケラレ(周辺光量落ち)が発生する可能性。特に超広角レンズ(11mm)では注意が必要。FotodioxやKiponのアダプターはGFXでの使用実績あり。
- 電子接点のないマニュアルアダプターを使用する場合、絞りはレンズ側でf8に手動設定。
- Irix 11mm F4 Fireflyの特性:
- 超広角(画角126°)で歪みが3.13%と低く、フォーカススタッキングに適したシャープな描写。
- 最短撮影距離0.27mで近接撮影が可能だが、近距離では周辺光量落ちやわずかなケラレに注意。
- フォーカスリングロック機能や距離目盛が正確で、手動ピント調整がしやすい。
- 中判センサーの影響:
- GFX100IIの43.8×32.9mmセンサーは35mmフルサイズの約1.7倍の面積を持ち、被写界深度が浅くなる傾向。
- 102MPの高解像度ではピントのズレやブレが目立つため、正確なピント移動と三脚使用が重要。
- 撮影環境:
- 風や被写体の動き(例: 植物)が合成の障害になる場合、屋内や無風時に撮影。
- ライティングを一定に保ち、露出変化を避ける(マニュアル露出推奨)。
- 0.27m〜0.5m: 3〜5cm間隔(例: 0.27m, 0.30m, 0.33m, 0.36m, 0.39m, 0.42m, 0.46m, 0.50m)
- 0.5m〜1m: 10〜20cm間隔(例: 0.60m, 0.70m, 0.80m, 0.90m, 1.0m)
- 1m〜3m: 50cm〜1m間隔(例: 1.5m, 2.0m, 3.0m)
- 試作用撮影: 最初に数枚(例: 0.27m, 0.5m, 1m, 3m)でテスト撮影し、合成結果を確認。ピントの隙間があれば、近距離の間隔をさらに細かく(2〜3cm)調整。
- GFX100IIのフォーカスブラケット機能: 手動撮影の代わりに、GFX100IIの自動フォーカスブラケット機能を試すことも可能(ただし、マニュアルレンズでは手動調整が必要)。
- レンズ距離目盛の活用: Irix 11mmの距離目盛を基準に、カメラのライブビューでピントピークを確認しながら撮影。
以上引用終わり。
FireflyのIrixはマニュアルフォーカスレンズなのでGFXでのフォーカススタッキング機能が使えず現場で手動で撮影距離をずらしながら撮影したが、結果的にはブリージングが強すぎたためにHelicon Focus8でも良い結果が得られず。深度合成は諦めてISO10000, f16, 撮影距離3mで撮ったものを採用した。
所詮AIでしょ?と思われるかもしれないが5chですさんだ心に接するよりもよほど紳士的な交流が可能です(笑)。