2023/01/25
パンフォーカスを合理的に
F16まで絞っても駄目かぁ、よーし今度は思い切ってF32だ!うーん、今度は小絞りボケか!なんて試行錯誤していませんか?いや私のことです。
先日ネットで「過焦点距離」という言葉とその意味を知ってちょっと視野が広がったのでそのことを書いてみます。
過焦点距離(Hyperfocal distance)というのはその距離より向こうは無限遠までピントが合いますよと。
例えば過焦点距離が2メートルなら2メートル先の岩にピントを合わせたらそれより向こうはもう気にしなくていいんだと。パンフォーカスだと。
そりゃ便利だ。じゃあその過焦点距離はどうやって計算するかというと
過焦点距離≒(焦点距離)の2乗÷(絞り×許容錯乱円)
焦点距離と絞りはすぐに代入できる。しかし許容錯乱円(リンク)は各カメラのセンサーのサイズと画素数と、さらにどこまで精密に合焦することを希望するかによって決まる。
そりゃ無理だ。撮影現場でいちいち電卓を叩くわけにはいかない。
幸い簡単に過焦点距離を計算してくれる「Focus Range」という無料の携帯アプリがある。
iPhone用はこちら(リンク)
Google用はこちら(リンク)
カメラ仕様をGFX用にセット。レンズは20mm f/16にしたときの過焦点距離は4.639メートル。
過焦点距離を無視して(笑)今仮に2メートル先の物体にピントを合わせると1.398~3.516メートルの間はピントが合うということが簡単にわかる。
しかしこれでは無限遠にピントが合わないのでピント位置を過焦点距離に最も近い5メートルに設定しなおすと
ちなみにf/22まで絞ればピント位置4メートルで足元の1.8メートルから無限遠までピントが合うことがわかる。
この女性は過焦点距離(hyperfocal distance)を計算するのに「PhotoPills」というアプリを使っている。海外ではとても有名なアプリで写真撮影に携わっているひとには必携とも言われているらしく1,800円もするが撮影に必要な道具全部入りみたいな(詳しくはこちら(リンク))。
ただこのアプリでは過焦点距離以外の距離にピントを置いたときの合焦範囲はわからないんじゃないかな、持ってないからわからないけれど。
じゃあさっき紹介した「Focus Range」というアプリは完璧かというと一つ問題があって焦点距離やF値やピント位置をぐりぐりいじっているうちに操作が重くなってしまうという欠点がある。その場合は一度アプリを落として立ち上げなおせばまたサクサク動くようになる。この問題は僕のiPhoneだけかもしれないけど。
それと、じゃあ例えば5m先の物体に焦点を合わせようと思ったときに、えーと、5m先はあのへんかな?と悩む。そのときに便利なのが「距離カメラ」というアプリ。
ファインダーみたいな丸窓の中央の十字をターゲットに合わせるとそこまでの距離がわかるという非常にシンプルなアプリ。iPhone標準の「計測」というアプリでもOKだけどこちらのほうが簡単で僕は好きです。
2023/01/23
チャチャッと低位置撮影君
できるだけ低い位置で撮りたいなら手持ちでいい。最近のカメラは手ぶれ補正が優秀だしISOをあげても破綻しにくい。
だが深度合成するならやっぱりカメラは固定したい。
ところでこの件に関してはもう吊り下げ法で決着がついている(リンク)。
しかしもっと手軽に低位置撮影できないものか。
雲台のボールを台座に固定しているM6のネジで
アルカスイス互換のクランプ(リンク)を固定しLeofoto Ranger LS-223Cに取り付ける
カメラ常駐のL型ブラケットをクランプに乗せれば完成
最低地上高は11cm
クランプを折りたためば全長26cm
重さは710g
実はこの後で別の方法を思いついた。まぁ改良版と言うべきか。
それがこれ
ミニ雲台のかわりにレベリング雲台を使う。
レベラーLeofoto LB-60NをRanger LS-223Cとクランプの間に噛ませる。その場合の長さは26cmで最低地上高は10.6cm。これはミニ雲台を使った場合と同じだが重量は160g重い870g。
Leofotoにはこの三脚に自由雲台を取り付けた商品(リンク)もあるが、自由雲台の耐荷重が6kgなのに対しレベラーの耐荷重は15kgだ。まぁ以前メーカー公称の耐荷重はあてにならないというThe Center Columnの記事を紹介しておいてその舌の根も乾かないうちにこんな事を言うのも何だが、この手の自由雲台のボール径に比べればレベラーのボール径はずっと大きいし期待してもいいだろう。
抜群の安定感と卓越した信頼感(笑)
しかしまぁ地面スレスレというワケにはいかない
さて、ではレベラーをボール雲台の代わりに使うというのはどうなのか。たしかにレベラーはボール雲台よりも可動域に制限がある(特にロールとピッチ)。しかしそもそも低位置撮影では基本的に水平しか狙わないので制限付きのロールとピッチで十分なのだ。パンはボール雲台と同じく360度で制限なし。レベラーをボール雲台の代わりに使えるというのはある意味低位置撮影の特権かもしれない。
RRSのボール雲台を買ったことで使い道のなくなったレベラーの再就職先が見つかってメデタシメデタシだ。
これをリュックのサイドポケットに突っ込んでおいて低位置撮影したくなったらリュックからサッと取り出してチャチャッと開脚してカメラをポンと載っけていざ撮影(トップがアルカ式クランプなのでカメラをくるくるねじ込まなくていいというのがミソ)。
追記:これはあまり使っていなかったミニ三脚とミニ雲台とお役御免になったレベラーを有効活用するためのお遊びアイデアです。世間にはこの手の商品はいくらでもあります。
2023/01/14
深度合成用ソフトの紹介
この写真は山茶花の手前から枝の向こうまで25枚撮影してPhotoshopで深度合成したものだ。右の2枚の花弁は問題なかったが左の山茶花の2枚の花弁の合成が上手くいかずボケた領域が残った。仕方がないのでボケていないショットを使って手作業で部分合成した。この作業はかなり手間と時間がかかった。
おそらく手前から遠方に向かってなだらかに傾斜している場合は問題ないがお椀のように凸凹凸の組み合わせ構造の場合両端の凸を追いかけてそのあいだの凹を取りこぼしてしまうのだろう。
実は以前にこの問題に出くわした際にHelicon Focusというソフトが海外でよく使われていることを知った。そこで今回そのデモ版をダウンロードして使ってみた。
インストールの過程でAdobe社のDNG Converterのインストールを求められる。これはカメラメーカーによって異なるRAWファイルを共通のDNGファイルに変換するソフトだ。各カメラメーカーのRAWファイルをそのままHelicon Focusに入れることは出来ない。このソフトで一旦DNGに変換してからHelicon Focusに入れる必要があるということなのだ。
しかしCamera RawやLightroomで色調整してTIFF保存したものをHelicon Focusに放り込む方が実際的かもしれない。
追記:Lightroom Classicで合成したい複数ファイルを開いてレタッチしたあとプラグインのHelicon Focusで合成するのが一番簡単だった。
右のPhotoshopの合成で問題のあった凹の部分は左のHeliconの深度合成ソフトではきれいに合焦を拾っている。
実はこのソフトは2017年にデジカメWatchで紹介されている(リンク)。また顕微鏡写真を撮る人達の間では結構ポピュラーなソフトらしい。
僕のようにPhotoshopとHeliconで比較しているひとのサイトの日本語訳はこちら(リンク)。処理速度もずいぶん速い。
実際使ってみてもらえばわかるが手順はすごく簡単(動画のリンク)。
より詳しい説明サイトの日本語訳はこちら(リンク)
こちらの日本語訳もよければ(リンク)
Heliconのサイトはこちら(リンク)。
このソフトで深度合成した写真をみんながアップしているFlickrはこちら(リンク)。
高価だがPhotoshopの深度合成に手を焼いているひとにとっては価値のあるソフトだと思う。
2023/01/08
カメラの傾きとレベラーの立場
車や船や飛行機といった乗り物の傾きを表現する際にロール、ピッチ、ヨーという単語が使われる。X軸を中心に回転するのがロール。Y軸がピッチ。Z軸がヨーだ。イメージしやすいように頭の動きで説明すると
「はてな?」と首を傾げるのがロール。「うんうん」と頷くのがピッチ。「いやいや」するのがヨー。
さて、カメラの世界でカメラの傾きを表現するときに使われるのはパンとチルト。
パンはヨーでチルトはピッチのことだ。
チルトとパンはカメラ業界では一般的だがロールに相当する単語は僕も知らない(※)。
ロール→?
ピッチ→チルト
ヨー →パン
するとカメラ業界では「ロール」は一般的でないのか?
しかしギア雲台ではロールの役割のギアがちゃんと存在する。
Leofoto G4で説明すると、最低部のAは雲台全体を回転させるのでパン=ヨーを担当し、Bはチルト=ピッチを担当し、Cは小首をかしげるのでロールを担当している。
追記:Bをロール(スイング)、Cをチルトに使うことも出来る。
もし三脚のトッププレートが水平出し出来ているなら、そこからのカメラの動きはパンとチルトだけになって話は簡単だ。しかし三脚はデコボコの地面に3本の足で立っているので普通に立てればトッププレートは傾いている。その上に乗せるギア雲台も当然傾いている。だからこの傾きを修正するためにBとCのギアを回して修正する。
修正が終わったらギア雲台の一番上のパンニングクランプにカメラを乗せる。
さてここで問題が発生する。
パンニングクランプでカメラをパンさせることはできるが、チルトはどうするか。
ギア雲台が傾いているのでチルトさせようとBを回せば斜めにチルトしてしまう。だから垂直にチルトさせたいならBとCのギアを連携させなくてはならない。それは加減がとても難しい。Bでチルトさせる→Cで傾きを修正する→チルトがズレたのでBで修正する→またCで傾きを修正する→以下省略。
この問題を回避するためにはレベラーとかレベリングベース↑とかいうものを三脚とギア雲台の間にはめて、これであらかじめギア雲台を水平にしてしまう。そうすればギア雲台で好きなようにパンもチルトもできる。
さて長々と今日の記事を書いてきて何を言いたかったかというと
左がレベラー+ギア雲台+パンニングクランプ。右がボール雲台+パンニングクランプ。
それぞれのメリットとデメリットを考える。
レベラー+ギア雲台+パンニングクランプ
メリット
- 構図の微調整が可能
デメリット
- 背が高い(左16cm、右10cm)
- 重い(左1.1kg、右0.88kg)
- 構図取りがちょっと手間(ギアをグリグリ)
- 求める構図のためにどのギアを動かせばいいかちょっと迷う
ボール雲台+パンニングクランプ
メリット
- 背が低い
- 軽い
- 構図取りはあっという間
- ギアの数が少ないので悩まない
デメリット
- 構図の微調整が不得手
- ボールで水平出ししたあとチルトのときに少し水平がズレる(レベラーなしのときのギア雲台よりは修正は容易?)
以上、ギア雲台にはレベラーは必要だが、ボール雲台にパンニングクランプを付けたらレベラーはいらない!という知っているひとにとっては当たり前のことに気づいて、そのことにまつわるもろもろを書き連ねてみただけの記事でした。
追記:上の2つの方法のデメリットを一挙に解決する雲台としてUniqballという製品があるがこれにもデメリットがあって、結構高価、ギアを締めるときにすこしブレる、操作に慣れが必要、望遠レンズなどの重い機材を乗せるとボールの微調整に難渋する。
というわけですべての希望を叶える機材というものはなかなか見つからないわけで、自分に合った機材をいかに手懐けるかということなんでしょうね。
(※):スイングと言うみたいです(後日記)
2023/01/06
FLM CP38-L4 II
FLM CP38-L4 IIという三脚に興味を持ったのはこの動画↑を見たためだ。この動画を初めてみたときはさすがにここまで大きな三脚はいらないだろうと思ったが、1年くらいしてだんだん大きくてしっかりした三脚が欲しくなってこの動画を見直してみたらとても気に入った。さらに前述のThe Center Columnというサイトを見ていたらこの三脚が非常に高く評価されているのを知った。
センターコラムの評価は以下の通り。
最後の比較と結論のところに他の背の高い三脚との比較表が載っていたので僕なりにまとめてみた。
性能はやはりGITZOが飛び抜けているが高さが低いので選択から外れ、Leofoto LN-404Cは性能が良くて安いが重いので選択から外れた。
購入はB&Hで日本への送料とTAX込みで$793。ホリデーシーズンなので到着は遅くなると思ったが7日で到着。
今日はじめて撮影に持っていって脚を全部伸ばしてみたが三脚のみで私の身長175cmと丁度。雲台を乗せると私の身長を超える。とてつもないしっかり感に満面笑みの私。
追記:FLM社はカナダで製造はドイツ。日本代理店はアガイ商事。アガイ商事のサイト(リンク)にはCP38-L4 IIが載っていなかったのでB&Hで購入したが興味のある方はお問い合わせを。ちなみに同サイトの"FLM社とは"に以下の説明があったので貼っておきます。
「1993年、FLM(エフ・エル・エム)社は南ドイツの町エメンディンゲン(Emmendingen)に、Werner Burklin博士によって設立されました。
同氏は建築と機械工学の博士号を取得しており、その知識と経験は製品のいたるところに生かされ、現在25の特許を取得しています。機械科学を取り入たデザインは、操作上のストレスや誤使用を軽減するように設計されています。その機能美と高級感が融合した外観の美しさも、FLM製品の魅力です。
FLMの名前は、ドイツ語で「写真」を意味する”Fotographic”、"Lighting accessories"「照明機材」、"Metrology accessories"「計測機器」のそれぞれの頭文字から来ており、常に改良を続け、よりよい製品を提供出来るように成長し続けています」
アガイ商事には2年保証とありますがB&Hでは10年保証の記載があります(リンク)。
2023/01/03
三脚の性能を科学的に評価するサイト
このTHE CENTER COLUMNというサイト(リンク)は私が今回三脚と雲台を購入するにあたり大いに参考になったサイトです。筆者はメーカーから資金提供を受けず私費で機器を購入し調査結果を公表しています。
私自身記載された内容を全て正確に理解しているわけではありませんし彼が採用している測定方法の妥当性と信頼性を無条件に受け入れるものではありませんが、少なくとも彼がこのサイトを始めた目的、即ち「定量的で再現性があり、比較可能で、三脚の実際の性能に直接関係する一連のテストを作成する」(英語)(Google翻訳)という考えに深く共鳴したので皆さんに紹介します。
いくつかの注意事項:
本ブログに記載した各タイトル名やサマリーには多かれ少なかれ私自身の解釈が含まれています。それはときに大幅に間違っているかもしれません。正確には各人で原文をお読みになってご判断下さい。私の変なタイトルやサマリーが独り歩きしないことを望みます。またこれらは紹介したサイトの内容の全てではなく私自身が興味を持って抜粋したものです。また掲載されている順番と異なっている場合があります。
三脚の性能を評価するために採用する減衰ねじり調和振動子モデル(英語)(Google翻訳)
三脚の剛性と減衰の測定(英語)(Google翻訳)
三脚の下部フックから重りを吊るすとシステムの安定性が向上するか?(英語)(Google翻訳)
石突について(英語)(Google翻訳)
センターポールは三脚の安定性をそこなう(英語)(Google翻訳)
ある高さを得るために三脚の下端を縮めてその分センターポールを上げることは三脚の硬性に寄与するか?(英語)(Google翻訳)
三脚の耐荷重比較は意味がない(英語)(Google翻訳)
雲台の耐荷重比較は意味がない(英語)(Google翻訳)
ボール雲台ロック時のイメージシフト(英語)(Google翻訳)
トッププレートの安定性(英語)(Google翻訳)
カーボンファイバー対アルミニウム三脚(英語)(Google翻訳)
センターポールはアルミがよいかカーボンファイバーがよいか(英語)(Google翻訳)
三脚の剛性と脚の角度(英語)(Google翻訳)
適切なボール雲台の選択(英語)(Google翻訳)
理想的な条件下において三脚上で手ぶれ補正は切るべきか?(英語)(Google翻訳)
悪条件での三脚上の IBIS(英語)(Google翻訳)
強い風はFuji GFXにどのような影響があるか(英語)(Google翻訳)
リモートレリーズを使用しないことによるブレ(英語)(Google翻訳)
三脚のランキング(英語)(Google翻訳)
このランキングは何に価値を置くかがひとによって様々なので決して決定的なものではありません。
以上です。
この記事についてはTHE CENTER COLUMN宛に掲載許可の申し出をしており削除依頼があれば速やかに削除予定です。
2023/01/01
RRS BH-55を買う
年末にReally Right Stuff BH-55(旧型)を購入した。
購入に至るまでの思考の流れを追うと
GITZO GT2541EX(エクスプローラー)にGFX50S+GF20-35mmF4を乗せて撮った写真を見返していたら僅かなブレに気が付いた
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レンズの問題かと思って室内で三脚を立ててテスト撮影したが何の問題もない
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風吹く岩場や川の中での三脚の固定力に疑問を抱く
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The Center Columnというサイト(リンク)の記事を片っ端から読んで三脚についての知識が深まった(これは非常に示唆に富むサイトなので改めて紹介する予定)
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その結果FLMのCP38-L4 IIという三脚をB&Hで注文(リンク)
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大きな三脚にはそれなりの雲台が必要
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RRS BH-55やArca-Swiss Z1やマーキンスQ20などをネットで検索
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格安中古のBH-55をネットで発見
届いたBH-55は雲台のみでカメラを乗せるクランプが必要だがそこで問題が発生。
現行のBH-55はクランプとの接合部がロゼットマウントという形式(リンク)だが旧型はガイド(ホゾ)になっており対応するクランプにはガイド溝が必要。
純正クランプの購入も考えたがレバー締め付け調節ネジの付いたLeofoto PCL-60のほうが魅力的。幸いこれにもガイド溝がある。
Leofotoという会社はBH-55にそっくりなLH-55を販売しているし多分ミゾの規格は同じだろうと思って買ってみたらこれが合わない。
ノギスで測ってみたらミゾの長さは問題ないがBH-55のガイド幅は5.3mmでLeofotoのミゾ幅は5.0mm。
がっかりしたが仕方がないので例によって乱暴力でLeofotoのミゾの側面をヤスリで削る(BH-55は傷付けたくない)。これで一応嵌まったがBH-55のガイドの高さよりLeofotoのミゾの深さがわずかに浅いのでグラグラする。そこでさらにミゾの底面を削ってようやくきちんと嵌めることが出来た(かなり手間がかかったのでお勧めできない。純正を買うべき)。
最後にクランプをネジで締めたが途中からすごく硬い。1/4インチのはずなのに。なんとかネジ込んだがあとから考えるとこれは多分BH-55のネジ穴にネジロック剤が残っていたのだろう。
FLMの三脚はまだ届いていないのでエクスプローラーに乗せて使ってみたがとてもよい。
僕は以前安価なボール雲台を使っていたがきっちり構図を決めてノブを締めた瞬間に構図がズレるという現象に悩まされた。それでボール雲台に愛想が尽きて2年前にLeofoto G4というギア雲台を手に入れたのだ(リンク)。これは僕にとって画期的な雲台だった。思い通りに構図を決めることができる嬉しさに有頂天になった。
その僕がなぜ再びボール雲台に手を出したかというと、そもそもちゃんとしたボール雲台はノブを締めても動かないものだと知ったこと。それからボール雲台はギア雲台よりも構図決めが速い。
実際使ってみるとやはり定評あるボール雲台は使い心地が素晴らしい。一旦ボールをロックすると微動だにしない。新しい三脚に乗せて使うのが待ち遠しい新年である。