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僕は基本的に人は撮らないけれども、本当は人が撮りたいんだと思う。
花を撮るのは、花に人を託しているんだろうな。
最近アラーキーの本を読みはじめたのは、人を撮ることに対する抵抗が少し薄れてきたせいかもしれない。
人を撮るのはまだまだ先だろうけど、花を撮る上でも、彼の言葉は大切なことを伝えてくれる。
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『温泉旅館で、目の不自由なマッサージのおばちゃんと話してるうちに、
「生まれつき見えないっていうのは、どんな感じなの」ってどうしても聞きたくなったんだよ。
そしたら、「私はまだ諦めていませんよ」っていうんだよ。
「何が見たいの」って聞いたら、
「花とか月」っていうんだよ。
それを聞いた時には、もう、枕が涙でグチャグチャになっちゃったね。
オレが死ぬのは、そのおばちゃんに、「花と月」を見せてからかな、と思うよね。
だから、ひとりじゃないんだよ、人間ってね。
花は枯れ際がいいんだけど、軽く見ちゃいけないね。
強引に花を撮って、むりやり作品にしようって人が多いけど、
みんな「生きて」いないな。
「殺し」てるよね。
花は動かないから撮りやすいって思うんだろうけど、
ほんとは女よりいうこと聞かないんだよ。
そのおばちゃんに見せられる花を撮りたいよ。』
「すべての女は美しい」 荒木経惟
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命をそのまま掬い取るような撮り方はなかなか出来ないけど、
どうダメかは気付くようになりたい。
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